第613号『ピンチを乗り切る8つの方法』

【さあ、これからバイク】
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シーズン最初のレース、『2015世界トライアスロンシリーズ横浜大会』が5月17日、山下
公園を中心としたエリアで開催された。
昨年に続き、完走はできたものの、今年もまた海で苦戦した。

原因はスタートでの密集で蹴られ、急に心拍数が上がったことと、左から押し寄せる波。
今年のスイムは、氷川丸に向かって時計回りのコース。
左呼吸のボクは呼吸のタイミングで、まともに波をかぶる。
だから、うまく呼吸が出来ない。
これが、二度三度と続き軽いパニック状態に。
加えて、潮の流れが原因なのか、泳いでも泳いでも一向に進まない。
呼吸はできないし、進まない。
なんだか、途中棄権したくなった。
1年前のボクなら、ここで間違いなく放棄していただろう。
しかし、今回はこうした状況も想定したトレーニングをしてきた。

対策の一番は、止まること。
泳ぐことを止め、なにはともあれ考えず一呼吸おく。
仰向けになり、空を見上げて大の字になる。
ウェットスーツを着用して泳いでいるので、体は自然に浮く。

しばらく、こうして浮いていた。
わずか二十秒たらずの時間だったと思う。
すると、次第に心拍数も落ち着く。
こうして、再び泳ぎ始めることができた。

ピンチになったり、追い込まれた時にどう対処するか。
ボクは8つの方法で乗り切る。

1.止まる
ともあれ、考えず一呼吸おく。

2.見る
何が恐怖の原因か、よく見る。

3.考える
どうすれば、原因を取り除くことが出来るかを考える。

4.準備する
原因を取り除くための手順を備える。

5.動く
手順が決まったら最後まで徹底的に動く。

6.続ける
苦しさはいつまでも続かない、続ければ必ず変化が生まれる。

7.笑顔と大きな声で
どんな厳しい状況でも、笑顔と大きな声でハキハキと受け答えする。

8.信じる
結果はついてくる、自分を信じ自信をもって行動する。

それにしても、一分一秒を争っているレースの最中、海に浮かび空を眺めている自分が、少し
滑稽に思えた。
そして、空が美しいと思った。

ボクは、なんて贅沢な時間を過ごしているのだろう。
沸々と、俄然やる気が湧いてきた。

結果は、トータルで2分03秒自己タイムを更新したものの、残念ながら前回より1つ順位を落
とし、年代別4位。
スイムでは、浮かんで休んでいたにもかかわらず、なんと昨年より15秒も縮めることができた。

前に進むために、止まることが必要だったのだ。

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