第761号『カンパニー』

【新年会で仲間たちと】

1月11日木曜日、毎年恒例、弊社主催の新年会を無事に終えることができた。
この会、毎回、場所と開催の時期がほぼ決まっている。
場所は、蒲田にあるベトナム料理店「ミ・レイ」。
開催日は、1月の第2木曜日。
夕方から貸し切りで、飲み放題食べ放題の立食形式。

改めて、参加いただいた方々に感謝したい。
この新年会への参加の声がけしている方々は・・

・普段、フリーランスとして関わっていただいている編集ライター・映像作家・カメ
ラマン・イラストレーター等のクリエイティブの制作メンバー。

・弊社で運営しているお料理教室のコミュニティサイト「andparty」に参加いただい
ている先生方。

・元々はクライアント、同僚、社員でいまだに酒を飲み交わしている友たち。

・いまのファンサイトを支えている社員。

カンパニー(会社)の語源には、本来パンを分け合う仲間という意味がある。
いわば、いまに至るまで家族のような仲間たちである。

「ミ・レイ」を知ったのは2012年の夏、友人に誘われ妻と連れ立ってこの店で食事
をした。

店はJR蒲田駅の裏手にある。
友人に先導してもらい、小料理屋やラブホテルも並ぶような怪しげな路地裏のビルへ
と、そして狭い階段を登り店内へと入った。
細長い間取りの店内、東南アジア風の色彩でのインテリア。
席に付き注文し料理が運ばれ、食べた。
驚いた。
どの品もあまりに美味しい。
さらに、何気なく気配りのあるホールでのサーブ。
一遍に気に入った。

そして、この年の忘年会を予約した。
それから、3年連続この店で忘年会を開催した。
ところが、2015年の忘年会の時、小さな事件が起きた。
毎年、恒例ということで翌年の忘年会の日時の予約を入れた。

参加メンバーも決まり、開催日の2日ほど前に、人数を報告する電話を入れた。
すると、オーナーのM氏から、予約はされていないとの返答。

「えっ」僕は、自分の耳を疑った。
30数名にリマインドのメールも送っている。
みんな楽しみにしている。
いまさら忘年会は出来きないとは言えない。
しばらく押し問答が続いたが、だめなものはだめ。
冷静に考えてみれば、その原因は僕にあった。
それまで、1ヶ月前には確認の電話を入れていたが、その電話をし忘れていたのだ。
お店も来るか来ないか分からない予約をいつまでも待っているわけにいかない。
予約が入れば、それを優先する。
僕のなかに無意識に、客としての奢りのようなものがあったのだろう。
毎年このお店で忘年会をしている常連だと。

改めて、忘年会でなく新年会として再度予約を入れ直した。
忘年会に参加を予定してくれていた方々にはお詫びをし、新年会の参加をお願いした。

この新年会、思いの外、評判がよかった。
ここから、ファンサイトでは忘年会ではなく新しい年をスタートさせる仲間たちとの
決起会となった。

もちろんのことだが、「ミ・レイ」のオーナーとも以前にも増して信頼関係が深まった。
もう、ファンサイトにとって「ミ・レイ」はたんなるお店ではなく、僕たちにとって仲
間(カンパニー)なのだ。