第998号『その方法は、カタチから』

気がつけば、もう6月。一年の半分まで来ているのに・・・。そして、改めて年頭に掲げた目標を再確認してみる。あらあら、なんとなにひとつ達成出来ていない。焦る、焦る。時が過ぎて行くのがあまりに速くて。

振り返ってみれば、ここ1,2年、成し遂げたいと考えていた企てや試みも、ほとんど手付かずのままだ。コロナ禍という非常事態のせいにし、先送りし放置している。それなのに、日々の中では、次の一手をなんとかしなくちゃと、もがいてはいるがなかなか水面に浮上できずにいる。いや、ひょっとすると苦しんでいるこの状態に(いずれは窒息死するのに)慣れてしまっているのかもしれない。そんな自虐的な自問自答もしてみる。アキレス腱断裂したもののリハビリも順調だし、それ以外身体的な不具合があるわけでもない。方や、なんとなく心持ちがピリッとしない。それでも、やるべき事をなんとかして前に進めなければと思うのだが、気持ちばかりが空回りしている。

すると、どうしたことか普段の動作までがザラザラと毛羽立つ。

荷物をドンと置く。改札を通る時、PASMOをバシっと軽く叩き付けて通過する。ドアをバタンと閉める。

ことほど左様に、模糊とした想いが何気ない仕草や所作に現れる。人の行動は、言葉以上に気持ちを体現しているものだ。
ここは、しばし心を鎮めてみよう。その方法は、カタチから。まずは、仕草を少しだけ意識してみる。

ドアの開け閉め。
物の置き方。
歩き方。
食べ方。
挨拶の仕方。

所作を緩やかに。しなやかな動きが気持ちを穏やかにしてくれるはずだから・・・。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です