15日日曜日、今年も「2022WTCS世界トライアスロンチャンピオンシップシリーズ横浜大会」に参戦した。
62歳の時から(2020年はコロナの影響で中止)連続しての出場である。
自分の体力や気力の有り様が、いまどうなのかを推し量る、いわば定点観測的なレースでもある。
そうした意味で、今年70歳になった自分に向き合うレースにもなった。
トライアスロンはスイム・バイク・ランの3種目を順に行う競技である。
つまり、スイム(ゴーグルやウェットスーツなど)の道具・バイク(ヘルメットやバイクシューズなど)・ラン(ランシューズやキャップなど)を準備しなければならない。
レースも慌ただしいが、レース前の準備も相当に大変である。
頭であれこれやらなければいけないことを巡らしていると、混乱してしまう。
混乱を回避するために、当日の行動表を事前に準備しておく。
僕は、レース当日に行うすべての行動予定を一覧にし、わざわざ紙に書き出す方法を採用している。
PCでプリントアウトするより、しっかりと確認できるような気がするからだ。
チェックボックス付きの行動一覧である。
4:00 □起床
□髭を剃る
□顔を洗う
□水を飲む
□お茶を淹れ飲む
□体重、体温、血圧のチェックと記録
□PCを立ち上げメールのチェツク
□牛乳とバナナとコーヒーを摂る
5:40 □掃除
□トイレ
□ウォームアップとランダッシュ
□シャワーを浴びる
□着替え
7:00 □荷物の最終チェック
□朝食&食器片付け
7:45 □自宅出発
9:00 □レース会場(山下公園)着
□受付
□セッティング
□スイムチェックイン
11:12 □レーススタート
どんなに複雑な事柄であっても俯瞰して見えるようにし、1つ1つやっていけばそれほど焦ることもなくなる。
『力まず、レースを楽しむ』
今回、レースで掲げたテーマである。
力まずとは、力んで頑張るのではなく、余分な力を使わずに動くことである。
このテーマを実現するための戦術を各種目ごとに設定した。
ここでは、主なものを記す。
スイムパート:
・8ストロークに1回、必ず前方確認(ヘッドアップ)をする。
海ではまっすぐに泳げない、ゆえに前方確認が必須である。
・コーナーブイから離れ、人との接触を避けて泳ぐ。
バイクパート:
・乗車時での混乱を避けるため、乗車位置はラインより10メール先で乗車する。
ランパート:
・ピッチを90から93に保ち、腕を振りまっすぐ走る。
・給水所では一口でいいから水分を摂る。
トランジションパート:(トランジションとは、トライアスロン独特のレース工程であるが、スイムからバイク、バイクからランへ移動するための着替え等のことで、スイム・バイク・ランと同じくらい重要な4つ目の競技である)
・レース前に、何度か訓練した手順どおりに行動する。
ウエットスーツは6手順で脱ぎ、バイクシューズは左足から履き、サングラスをかけてからヘルメットをかぶり、ストラップを嵌める。
結果として、昨年より4分ちかくタイムを縮めることができた。
スイムで46秒、バイクで49秒、ランで1分9秒、そしてトランジッションで1分3秒と、それぞれすべてにおいて昨年のタイムを更新することができた。
さらに、幸運にもスプリント70歳から79歳のカテゴリーで2位となった。
妻をはじめ周囲の仲間たちも、本当に喜んでくれた。
70歳からどう過ごすかは、人生の集大成としても重要な時間帯である。
これからも、しかっりと軸のある姿勢を保ちながら、仕事も遊びも、力まず人生を楽しみたい。
2件のフィードバック
大変、勇気をいただけるブログでした。
レースお疲れ様でした、そして、
おめでとうございます!
河村さんの鉄人ぶりを考えると、
まだ30年は、あると思うのですが、
人生というレースへの挑み方、楽しみ方をたくさん学ばせてください。
応援しております。
大変すいません、お名前の変換間違ってました!