第1035号『ZWIFT』

70歳の誕生日に、同じ趣味をもつ次男からZWIFT(ズイフト:屋内サイクリングアプリ)と連動するトレーニングマシンが送られてきた。しかし、そのマシンをセッティングもせず、長時間放置したままだった。理由は、昨年アキレス腱断裂の怪我で身動きがとれない状況だったことが大きいが、加えて、PCでの設定が億劫だった。

ZWIFTとは、米国発のバーチャルサイクリングサービスのアプリの名称だ。このアプリで、サイクリングをゲーム感覚で楽しむことが出来る。実際に、世界各国の参加者がこの仮想世界の中でバイクでのトレーニングをしたり、レース開催などのイベントを楽しんでいる。

先日、次男が遊びに来た。部屋の隅に放置されたマシンを見て「乗る?」と一言。僕は「乗る」と答えた。そして、ZWIFTアプリの設定をしてくれた。

翌朝、カーテンを開けると外は冷たい雨。無料でのお試しの時間と距離が設けられているので、室内で試走してみるには絶好の日である。

使ってみた。文句なく、楽しいと思った。道路のアップダウンに応じで、ペダルの負荷をちゃんと実感(思っていた以上にリアルな体感があった)した。加えて、 独自なグラフィックで描かれた海や山や街並みなど、仮想空間の中をサイクリングすることが出来る。そして、同時間に参加している様々な国の国旗のマークがある自転車とすれちがったり、追い越したりしながらコース上で行き交う。不思議な気分であるが、とても気持ちよく走れる。当然のことだが 天候や公道で自動車を気にしながら走る心配もない。更に、ルームランナーのような従来のインドアマシンにありがちな、単調さもなく飽きずに続けられそうである。

まずは、サブスクで参加登録をし、日々のトレーニングに組み込んでみる。まだまだ、操作方法やイベントへの参加など、わからない事だらけだが、少しづつ慣れていけばいい。やるまで億劫だが、どんなことであれ新たな挑戦は楽しい。

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