第218号『手帳のつくり方』

【手帳】
【手帳】

師走である。
手帳を買った。

手帳は僕にとって、格別に重要な道具である。
なぜならば、日々の予定をメモするだけではなく、例えば体調管理のために体重、食事の記録をつける。
例えば今年の目標設定とその進捗を記載する。
こんな案配で、ほぼすべての行動項目とそのデータを一元管理している。
まるで、アナログのホストコンピュータのような役割である。

一日を通して、もっとも手に触れる回数が多いもののひとつが手帳だろう。
だから、形状、重さ、デザインも気になる。
そして、パラパラとめくるとその時々の記憶が蘇る。
こうして、手帳が自分の身体に馴染み、もうなにも迷うことなど無いほどにこなれてきた時期に、また買い替えなければいけない。
だから、手帳選びにはとても慎重になり、こだわりもする。

これまで、幾度も手帳選びに失敗してきた。
店頭であれこれと悩み、購入したが、二、三日ほどして、やっぱり使い心地が悪いく、買い替えたことが何度となくある。
どんなに探しても市販のもので、自分にぴったりの手帳なんてない。
そこで自分で紙を綴り、表紙をつけて、自作したこともある。
しかし、毎回、罫線を引いたり、日時を書き込む作業があまりに煩雑で非合理的で、途中で挫折した。

結局、市販の手帳に自分なりに工夫し、改良して使い勝手の良いものに仕上げていく。
じつは、この方法を見つけるヒントになった言葉がある。
広告の古典ともいわれているジェームス.ウェブ・ヤング著『アイデアのつくり方』の一節である。

「アイデアとは既存の要素の新しい組み合わせ以外の何もでもない」

今年も同じメーカーの手帳を改良して使うことにした。
この方法が、いまのところ一番具合いが良い。

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