今年、ライブで聴いたアーティストたち。
ポリス・チープトリック・忌野清志郎・シンディローパー。
それぞれに素晴らしい舞台を味わうことができた。
コンサートに行く度に思うことがある。
彼らは、どうしてこれだけの人を集めることができるのだろうか。
集まるファンもファッション、年代、ノリ、それぞれに特徴があり、雰囲気も違う。
それほど大々的に告知しているわけでもないのに、わずか数人のメンバーで武道館を、東京ドームをファンで埋め尽くす。
「言う」に人(にんべん)が付くと「信じる」になる。
「信じる」に者が付くと「儲かる」になる。
つまり、音楽であれ、宗教であれ、ビジネスであれ基本は信ずる者が集まることにある。
勿論、自分だけの利益だけを考えている者の回りに、人が集まるはずもない。
ファンとは何か。
1つの言葉から曲が生まれ、その音が共振して輪が広がる。
そして、人々のこころが共振し、共感に変わるときファンが誕生する。
喉頭癌を克服して2月10日ステージに立った清志郎が、今度は腸骨への転移が見つかった。
この夏、予定していたすべてのライブ活動を中止した。
さぞかし無念と思いきや、「このくらいのことは覚悟してたんで、ぜんぜん凹んでないから」と、本人は淡々としたメッセージを寄せている。
2年前、闘病生活を「新しいブルースを楽しむように」と言っていた。
そして、こんどは「ブルースはまだまだ続いている」と。
清志郎のこの前向きな姿勢に共感する。
そして、まぎれもなく僕はかれの信者である。