第403号『ごめんなさい』

【赤と白に塗りわけらた貯蔵器】
【赤と白に塗りわけらた貯蔵器】

大切な人を怒らせてしまった。
電話でなく、直に会い謝りたかった。
でも、その日バタバタしていて、予定もすでに入っていて・・・。
なんだかんだと、理由をつけて先延ばしにした。

すまないという気持ちを伝えるには、早ければ早いほど良いことはわかっているのに出来なかった。

自分の発した言葉から抜け出すのは、他人から押し付けられた言葉から抜け出すより、ずっと難しい。
人は、本能的に自分が口にしたことは守ろうとするからだ。
なんとか、自分の発言や行為を正当化しようとしていたのだ。

しかし、冷静に考えれば、原因のほとんどは、自己中心的になっていた自分にある。
どこかに、甘えや傲慢さがあったのだろう。
人は、そんなことは簡単に見抜くのに。

自分の判断に誤りがあったのだ。
そして、いまそれに気付いた。
ならば、謝罪し、前言を撤回すればいい。

常に、まわりの人の気持ちや都合を察してあげることも、感謝の気持ちが大切なことも重々承知していたのに、それが出来ていなかった。

誠意をもって、すまなかったという気持ちを伝えたい。
そして、もし許されるならば、以前にも増して信頼できる関係を作り上げていきたいと願っている。

自戒を込め、素直な気持ちで「ごめんなさい」と云うと決めた。

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