第443号『映画「モテキ」を観た』

【輝き】
【輝き】

週末、映画「モテキ」を観た。

倅、川村元気、企画・プロデュースの新作である。
正直、今回は外したかなと思った。
いや、もう少し正確に言えば、ツボ(面白さ)がよく判らなかったということか。

火曜日発表の映画ランキングをネットで調べてみた。

2位は『モテキ』(東宝)。
突然異性にモテる時期“モテキ”が訪れた恋愛下手の草食系男子を森山未來が演じた深夜ドラマの映画化。
ドラマから1年後という設定で、“セカンドモテキ”を迎えた主人公が、長澤まさみ、麻生久美子、仲里依紗、真木よう子が演じる全くタイプの違う4人の女性の間で揺れ動きながら、恋にエロスに人生に奔走する姿を描く。
全国276スクリーンで金曜公開され、土日2日間の成績は動員17万6525人、興収2億4578万400円で興収順では1位となり、オープニング3日間では動員28万4159人、興収3億8896万8700円をあげた。

僕の予想に反して、なかなかの好スタートである。
観客の層は、10代後半から、30代の男女が中心。

プロデューサーとして、これまで「電車男」を皮切りに、昨年の「告白」「悪人」と10作品を手掛けてきた。
その、すべてを観てきた。
どの作品も、それぞれに特徴はあるが、これまで観て来た自分の映画体験の流れの中の1つとして捉え、理解することができた。

しかし、この「モテキ」はどう理解すればいいのか。
そもそも、この映画のもう1つの主役とも言える、0年世代に及したサブカルチャーな音楽や、マンガなどの位置付けと価値付けがよく判らない。
だからなのか、笑えないし、頷けない。
そのことに、少し戸惑った。

映画は、優れて文化人類学的な側面を持っている。
例えば、マジッド・マジディ監督作品のイラン映画「運動靴と赤い金魚」には、イスラム圏に生きる普通の人々の生活が描かれ、彼らの日常の一旦を知ることができた。
例えば、フリドリック・トール・フリドリクソン監督のアイスランド映画「春にして君を想う」は、彼の地に住む老人たちの息づかいと、荒涼とした風景のなかにも、季節の華やぎを見て取ることができた。

そうして視れば、この「モテキ」は日本という国に生息する、今どきの若者の生態を象徴的に活写したものとして、捉えることが出来るのだろう。

大根仁監督、1968年生まれの43歳。
原作の久保ミツロウ、1975年生まれの36歳。
企画・プロデューサーの元気、1979年生まれの32歳。

若者のもがき苦しむ姿は、真剣であればあるほど滑稽でもある。
しかし、その現実を受け止めることでしか成長もない。
汗をかいて、恥をかいて、大人になるのだ。

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a.4回以上————–26.7%

b.3回——————26.7%

c.2回——————13.3%

d.1回——————16.7%

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3回、4回以上あわせて53%強という数字。
転職経験者が8割以上という事実、例えば会議室に10人いて、8人が転職経験者ということか!

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