新しいファンサイトが誕生する。
創業からもうすぐ50年、出雲市に本社を置くアルファ化米の老舗、アルファー食品
株式会社。
その、アルファ化米の公式ファンサイト。
サイト名は「出雲縁結びクラブ」。
縷々経緯は530号ファンサイト通信『ご縁結び』でも記したが、文字通り幾つもの縁
が結ばれ、生まれたものである。
そして、制作過程でも数々の幸運に恵まれた。
そのひとつ、クライアント担当部署以外の上層部の方々や、営業をはじめ現場の最前
線を担っている担当者へのプレゼンテーションをさせてもらう機会を得たこと。
これが、なかなか出来ず、作業だけが進んでしまう事例が多い。
そうすると、どうなるか。
現場の意見を無視し、勝手に進めたという空気が蔓延する。
結果、自社の製品やサービスの公式ファンサイトでありながら、ファンサイト立上げ
後、制作(マーケティングや企画・広報など)担当者が孤立無援の状態に置かれるこ
とが間々ある。
当たり前のことであるが、自社の商品の一番のファンはそこで生業を立てている社員
である。
この、ファンを取り込まずしてファンサイトは始まらない。
さらに、全く知られていない新商品でもない限り、どんな商品にも(本人は気付いて
ないことも多いが)ファン層は必ずいる。
その方々に対しても、きちんと事前告知し、例えばメールマガジンメンバーとして登録
を促すなどの手当をする。
ただ、その方々がご年配でPCやインターネットに不慣れなことが時折ある。
こうした場合、その方のお子様に対してのアプローチをする。
いずれにしても、新規ではなく元々ファンだった方を固めるとこから始める。
そこが固まったら、次に新たなお客様へと広げていく。
本来、商売の本質はこうして成立していたのではないか。
少し手間ひまと時間がかかるが、確かな方法である。
これをITで、ほんの少し後押しする。
これが、ファンサイトである。
時々、ファンサイトとコミュニティサイトとは、どう違うのかと聞かれることがある。
一言でいえば、コミュニティサイトは単に集まるサイト。
ファンサイトはテーマを共有しエンゲージメントされた関係を構築するサイトである。
最近、クライアントからファンサイト導入後「予想外に反響があった」「意外な客層に受
け入れられている」とのお言葉をいただくことがある。
果たして、こうした嬉しい意見は単なるラッキーな出来事なのであろうか。
これは新たなニーズが芽生えてきていることを意味するのだと、ドラッカー師なら看破す
るのではないだろうか。
▽「出雲縁結びクラブ」ファンサイト/TOPページ
http://fun-site.alpha-come.co.jp/
▽Facebookページ
https://www.facebook.com/alpha.come.izumo/