日曜日、三浦海岸で開催された、第32回三浦国際市民マラソン大会に参加した。
朝、カーテンを開けると、窓一面に灰色の雲が垂れ込めている。
昨夜、TVでの天気予想は未明から雪になるかもしれないとのことだった。
予想は大きく外れることなく、雪ではないものの氷雨が降っている。
これから出かけるのか、と思うと億劫な気分が頭をもたげた。
でも、その一方で確かめてみたい、との野心も疼いた。
3年前、趣味のトライアスロンを再開した。
そのトレーニングの1つとして、この大会に毎年参加している。
一昨年は、10キロを1時間04分23秒。
これでは、とてもトライアスロンでの完走は望めないと、時間を見つけては走った。
しかして、昨年は58分54秒。
目標だった1時間は切れた。
しかし、60歳を過ぎ、持久力・スピード・ペース共にこれが限界ではと感じた。
昨年末、偶然にもトライアスロン専門のプロトレーナーの存在を知った。
このままでは早晩、尻窄みになるのは火を見るより明らか。
一も二もなく指導を乞うた。
この3ヶ月間、トレーナーから受けた指導である。
技術・ 持久力 ・スピード・レースペースと、4種類のトレーニングを組み合わせて
行ってきた。
その中でも最も力を入れたトレーニングは 技術の向上。
持久力、スピード、レースペースはどれも加齢に伴って減退する。
しかし技術だけは加齢による減退と正比例するとは言い切れない。
技術はむしろ進化する可能性が高い、と。
足運び腕振りと、走りのフォームを徹底的に改良した。
そして、このレースでこれまでの成果を試してみた。
昨年に比べ、風が強く雨も降り圧倒的に悪条件にも関わらず、57分17秒のタイム。
昨年以上のタイムを縮めることは無理だろうと思っていたが、難なくクリアした。
しかも、思いの外、楽に走りきれた。
5月18日開催の 世界トライアスロンシリーズ横浜大会に向けて、幸先のよいスタートを
きることができた。
帰路、見上げれば、三浦海岸駅前の河津桜の濃いピンクが灰色の空に以外と似合うなと
思った。