【ゼッケンNo.434】
雨続きのぱっとしない日が続くが、9月25日、今度の日曜日は晴れてほしい。
この日、「横浜シーサイドトライスロン大会」に参戦する。
6年も前のことである。
2010年9月5日、日曜日、晴れ。
横浜市金沢区にある八景島で開催された「横浜シーサイドトライスロン大会」。
このレースに次男が出場した。
その応援に出かけた。
ボク自身、32歳のとき雑誌ターザンの小さなコラム欄で読んだトライアスロンの
記事がきっかけとなり、その後、趣味で十数年トライスロンを楽しんできた。
しかし、50歳で起業し、仕事や雑務に追われ、まったくトライスロンから遠ざか
っていた。
応援に訪れた日、島に架かる橋を渡りレース会場に近づくにつれ、どよめきのよ
うな歓声が響いてきた。
そして、目にした。
躍動するアスリートの身体。
応援する人々の声。
青く晴れわたる空。
汗や水しぶきが光る。
なんだか、鳥肌が立ち、身震いした。
そして、思った。
なぜ、ボクが参加していないのだろうと。
レース会場をつつむ空気は、忘れていた何かが輝いていた。
いまなら、それが何かわかる。
「無我夢中になる」ということだ。
もちろん、仕事も夢中でやってきた。
しかし、それだけでは足りないのだ。
仕事以外の何かに夢中になっていないと、なんだか生きていて頼りない。
翌年、60歳でトライスロン復活。
しかし、昔のイメージで臨んだが、まったく思うようなレースにはならなかった。
実は、スイムで過呼吸になり、パニックを起こした。
それでも、なんとかゴールまでは辿り着いたが、散々なものだった。
あれから、5シーズン目。
慣れたとおごることなく、毎年このレースを1つの目標としトレーニングを重ねている。
「無我夢中になる」ものがある日々に、感謝して。