栄養ドリンク「リゲイン」のCMソングのタイトルです。
「24時間戦えますか?」というフレーズは、
1989年の発売当時、実にキャッチーだった記憶がありますが、
電通が制作していたかはいざ知らず、勤労礼賛の時代だったことは間違いありません。
企業戦士が讃えられ、睡眠時間の短いことを自慢する大人が多かった記憶があります。
ただ前だけ見ていて、明るい時代だったのかもしれません。
ときは流れ、ブラック企業という言葉も定着したこのご時世、
「3~4時間戦えますか?」というフレーズへの広告の変化が。
日本経済の姿そのものなのかなと、妙にしっくりくるのは、僕だけではないはずです。
電通新入社員の過労自殺については色々と議論があるようですが、
企業戦士の経験ある者として一つ言えるのは、
東京労働局の抜き打ち調査など、あまり意味がないということです。
汐留の電通本社が、日本を代表する広告会社として24時間煌々と輝いていることを
知らない役所の方など、いるのでしょうか。
いまさら違法な長時間労働云々議論しているのはいかがなものでしょうか。
合法な時間内で期待される成果や実績は残しえないのを誰もが知っているはずです。
本質を見極めない枠組みや体裁ばかり気にすること自体に問題があるのです。
24時間戦わせてほしいです。
こう思うのは僕だけでしょうか。労働時間を勝手に法律で決めないでほしいです。
成果があがるまで没頭したいときもあるし、寝食忘れてやりたいこともあります。
疲れたら休むし、大切な人との時間だってみんなで相談して交代でとれます。
「ノー残業デー」なんてセンスないですし、
仕事終わっていないのに5時になったら帰る人とは一緒に働きたくないです。
歓喜の結果もともなっていないのに、淀んだ煙の中終電まで杯を交わすことも、
愚痴や説教を聞くことも、したくはありません。
素晴らしい仲間と目標を一つにして、結果を求めて24時間戦いたいのです。
大切なのは、24時間一緒にいられる、ハートのある仲間がいることです。
電通の過労自殺問題については、労使協定や労務管理云々ではなく、
亡くなった彼女の周囲の方々のハートの問題ではないかと思いました。
窮地の彼女が頼れる存在、あまえられる存在、
それを促すまわりのコトバ、あったのでしょうか。
心からの優しさはあったのでしょうか。
異国の地で、道に迷っているといつも考えさせられます。
心からの優しさとはなにか?本当の思いやりは何か?
彼らは、何語かわからない言葉で、例外なく話しかけてくれるのです。
「大丈夫ですか?」と。