「成功」39%、「失敗」30%。
アベノミクスに対する世論調査の結果(朝日新聞実施電話調査より)とのことです。
そして、「その他・無回答」が31%。
判断がつかない人が多くいることをうかがわせる結果だと思えます。
成功と失敗の基準は、何なのでしょうか。
あの円高がある程度解消されて株価が回復したというのは1つの実績でしょうし、
7~9月期のGDP速報値が予想を大幅に下回ったことは失敗を裏付けることでしょう。
7~9月期のGDP速報値は、政府が再増税の判断材料の一つとしてきた指標で、
物価変動を除く前期比0.4%マイナスは、年率換算で1.6%マイナスとなり、
2四半期連続のマイナス成長となりました。
消費税増税の影響や夏場の天候不順など、アナリストはいろいろな理由を並べています。
政府はプラス転換を見込んでいて、予想より大幅に悪い結果と増税を先送りしましたが
なにを予想していたのかと疑問も残ります。
そもそも景気回復を実感する人がそう多くいないこと自体、政策の現状だとも思えます。
ただ、物事は多面的です。
見るヒト、見る角度や見る時期によって異なって見えます。
どのような立場にたち、どのような尺で物事を考えるのかによって、
全く違った結論がでたりもします。
現に、増税先送りの結果、国内株価が上昇していることは、
世界の投資家が、日本の財政が立ちいかなくなるとの心配よりも
日本経済全体が動けなくなることを心配していることの表れだとも言われています。
はたして、アベノミクスが、成功なのか、失敗なのか。
というわけで、よくわかりません。
僕たち国民が現状を批判するのも、結果がでないことに苛立つのも
国政にとっては、大切なプロセスになると信じて、僕も忘れずに選挙に行くつもりです。
残念なのは、
仮に、アベノミクスが失敗だと判断しても
今回の解散総選挙、他に投票したくなる政党がないことです。