第6回 一年の計

手帳
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この時期になると1月始まりの手帳が本屋や文具屋の棚に並びます。
調べてみると、10月前半から11月後半にはほとんどのメーカーから発売されるそうです。
使用できる期間が12ヶ月以上ある手帳が多く、中には15ヶ月対応のものもあるようです。
昔は12月31日まで予定を記載できない手帳ばかりでしたそうで、
翌月の予定を書き込むために、古いのと新しいのと2冊持ち歩く人が多く、
期間を延ばしてほしいという要望が当然のようにあり、今の使用期間になったそうです。

今年も残り1か月くらいとなったこの時期、早々と僕は新しい手帳に予定を書き込みます。
早くリフレッシュしたいという思いが強く、早く年忘れしたいのでしょうか、
したがって、忘年会のスケジュールはすべて新しい手帳に書きこまれていくのです。

金融機関に勤めていた頃は、今よりサイズの大きな4月始まりの手帳を使っていました。
4月が年度始まりなので、そのようなものを。
1日に3~4名の経営者とお会いし、その方々との会話した内容を克明に綴っていました。
経営に対する考え、会社が抱える問題や業界の動向を。
半導体部品メーカーの社長から、プレイステーション2の販売予定を1年前に聞いたり、
ファミレスのメニュー改変を半年前に知ったり、
世の中でこれから起こる出来事を少し前に手帳に記して、
自分だけの優越感に幸せを感じたりしていました。
ちょうど年末のこの時期に、新調したいにもかかわらず、3ヶ月残っているので、
読み返して、いろいろと省みたりしていました。

いま僕は、
ポケットに入るサイズの手帳を持ち歩き、
ひと月が一覧できるページに予定を記載し、日ごとのページは日記として使っています。
こまめに見ることができるよう、ポケットサイズです。反省の連続です。
自分の会社の決算月は、確定申告の基準や多くのアメリカの企業の決算月と同じ12月にし、
手帳も1月始まりのものにしました。
気持の整理をするのは、年末と年度末の二つは必要なく、大晦日だけです。

来る2015年、どのような年にするべきか。
今年があと1ヶ月あるにもかかわらず、手帳を切り替えることで、
来年のことを考え始めています。気持ちが急いているのかもしれません。

それでも、僕の場合、一年の計は年末にあります。

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