アメリカに新聞折込広告が在ることは、以前、ファンサイト通信にも書きました。日本との違いは広告の新聞への挿みこみ(セット)作業が、日本の場合は新聞販売店で丁合機を使って行うが、アメリカでは新聞社の折込工場でセットし、一部ごとに紐かけをすることです。日本と同様に、折込広告を新聞販売店で丁合機を使ってセットしている国は、隣国の韓国だけです。韓国にも新聞折込広告が在るのです。
日本で新聞折込広告がビジネスとして始まったのは大正中期で、ほぼ100年の歴史があります。韓国では20年弱です。1988年のソウルオリンピックで朝日新聞社と提携している韓国の新聞社、東亜日報社が折込広告の重要性と折込広告会社の必要性を痛感して1993年に私が所属する折込広告会社を訪問しました。その際、視察して得た日本の折込システムを取り入れて、韓国で初めての折込広告会社(東日アドカム)が設立しました。
私が韓国と“縁”が出来たのは、1993年の東亜日報社の来日視察団を案内したのが最初で、その後、年2回、日韓の折込会社同士が相互に企業研修団を送り込み、現在まで交流が続いています。私が初めて訪韓したのは、1998年の研修団に参加した時です。今でも覚えていますが、ソウル金浦空港に降りて周辺を見渡せばハングル、ハングルで、記号の洗礼に遭い、隣国にも関わらず、異境に来てしまったと痛感しました。しかし、街を歩くと何故か懐かしさを感じ、市場の喧騒、料理の珍しさなど大いに気に入ってしまいました。
朝日新聞社で韓国語が話せる西山さんと知り合い、先生をお願いして「隣国の文化と言語を学ぶ会」を2002年に始めました。出来の悪い劣等生でしたが、何となくハングルも読め、料理の名前と料理の頼み方、お金の払い方くらいは分かるようになりました。そうなると行くことも愉しく、2003年から2006年の間に6回もソウルを中心に旅行しました。「隣国の文化と言語を学ぶ会」のメンバー、同業(折込会社)の友人夫妻、故人になられたチラシレポート澤田求社長、会社の若き友人との登山、妻の親兄弟、新橋ペルー料理の荒井夫妻。毎回毎回、変わったところはないか、面白い街は、市場はとソウルを中心に満喫しました。しかし、2006年を最後に韓国行きがストップしました。実はパスポートの期限が切れたのです。継続申請していれば良かったものを、新たに申請しに行くのが面倒で放置していました。2010年にアメリカ流通視察研修に行くことが決まってパスポートを再取得し、やっと韓国にも行けるようになったのです。
さて、5年ぶりの韓国ソウル、何を見て・観て・視て、何を食べようか?メディア環境も相当に変化しています。しかし、一つだけ絶対に視たいものが在ります。今年のカンヌ国際広告賞を取った「スマートバーチャルストア」です。
「スマートバーチャルストア」は、韓国第2位のディスカウントストアであるホームプラス(サムソンとテスコの共同出資)が展開した新サービスのことで、ソウルの地下鉄宣陵駅のホームに商品一覧を印刷したポスター広告を貼りだし、消費者が商品につけられたバーコードやQRコードをスマートフォンで読み込み注文するものです。注文したものは翌日、自宅に宅配されます。商品は、食品、電子機器、事務用品、洗面用具など約500アイテムがあり、消費者は好きな時間に好きな商品を好きなだけ買うことができます。現在は、このバーチャルストアを利用するためのアプリをアップルが許諾していないため、アンドロイドスマートフォンでしか利用することができません。重たい荷物を持って帰る手間が省け、難しい操作もせずに商品を買えるし、商品陳列の場所を取らないので、いろんな場所に設置できるのも強みだそうです。なかなか面白そうです。
これは食べたいという料理も決まっています。韓国では、例えばトッポギ通りやチョッパル通りというように同じ料理を供する店が固まって街を形成しています。流行っている店が美味しい店です。チャーシューのような豚足のチョッパル、渡り蟹の醤油漬けであるカンジャンケジャン、鶏の薬膳料理のサムゲタンを必ず食べます。市場も南大門や東大門のような有名市場は行きません。中部市場、京東市場、牡丹市場など知られていない市場での買い食いが堪りません。
もう気分はソウルです。10月29日(土)~11月1日(火)は不在です。
▽バーチャルストア
▽チョッパル
▽カンジャンケジャン
▽サムゲタン
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お土産ください。