「韓国ソウルの話」第1弾で、地下鉄とスマートフォンが様変わりしたと書きました。また、韓国に行く前に、今回必ず視たいものとして「バーチャルストア」を挙げました。今回はスマートフォンとバーチャルストアについてのリポートです。
おさらい(第1弾からの引用)です。
「ソウルの地下鉄のホームは硬化ガラス張りで列車進入時の風もシャットアウト出来るほどの完璧主義。ホームドアは地下鉄車両の開閉するドア部分以外が広告スペースとして使われている。ホームプラスのバーチャルストアも、その広告スペースを利用している。」
「車内を眺めると手にスマートフォンを持って操作している人が半数ほどいる。韓国は地下鉄内のどこでも携帯電話が通じ、話が出来ていたので電話している人が多かったが、今回は話をしているのではなく操作をしている。」
▽駅のホーム
韓国、特にソウルのスマートフォン普及率の伸びは驚異的です。
10月27日、Googleが「世界のスマートフォン利用に関する大規模調査」を公開し、世界各国のスマホ普及率を紹介しました。普及率の第1位はシンガポールの62%、次にオーストラリアが37%、中国都心部と香港が35%、スイス34%、アメリカ31%、イギリス30%と続き、何と日本は30位の6%。韓国は27%。
Google調査とは別に、10月30日に韓国の放送通信委員会が発表した内容は、韓国のスマホ使用者が2000万人を超え、国民10人のうち4人がスマホを利用。またソウルなど都市部の経済活動人口2500万人のうち8割がスマホを使用しているという調査結果でした。世界で最も速いペースでスマホの普及が拡大しています。
▽世界のスマートフィン普及率(Google)
スマホ普及の勢いが止まらないという現場、そこは地下鉄です。地下鉄ホームの硬化ガラス張りの広告スペースはサイネージもありますが、今年のカンヌ国際広告コンテストで賞を取ったホームプラスの「スマートバーチャルストア」実験第1号店もあります。
三星(サムスン)グループとイギリスに本社を置くテスコが共同運営するホームプラスは、韓国全国120店舗(2011年10月現在)を展開するディスカウントストアで、独自のオリジナルブランドを導入し、より安い価格で商品提供を目指しているマート。2011年8月25日にスマートフォンを使って商品を購入する世界初の「スマートバーチャルストア」を地下鉄2号線の宣陵(ソンルン)駅に導入しました。
ホームの広告スペースや駅改札口通路の支柱に掲示されたイメージ写真の下に付いているバーコードやQRコードをスマートフォンで読み取り、購入ボタンを押せば、翌日自宅まで配送されるシステムです。現在は生鮮食品や生活必需品など500品目を対象に運営しており、次第に取扱商品も拡大するとのことです。このバーチャルストア、通勤途上に使われるため、平日の利用が多く評判です。
▽説明
▽説明の下にバーチャルストア
▽商品群
▽精肉も販売
▽キムチも販売
また、直近ではホームプラスに続き、オンラインショッピングのGマーケットが初めて地下鉄明洞(ミョンドン)駅にバーチャルストアをオープンしました。お客が直接お店に行かなくても、スマートフォンを利用して買い物ができる環境を作ったのが特徴です。消費者がスマートフォンで商品写真に表記されたQRコードにアクセスし、買い物をし、購入した商品は指定した場所に配達してくれる。Gマーケットのバーチャルストアは、明洞駅以外に弘大(ホンデ)、新村(シンチョン)など、ファッションメッカを中心に拡大される予定と発表されていました。
▽改札口前の柱
▽トレイサビリティ表示
日本のスマホが一気に韓国同様に普及するとは、文化の違いや通信費の違い、政治の違いなどで思えませんが、情報機器の進化によって、情報の伝わり方、売り方や買い方が変化することを肌で感じさせてくれたソウルでした。