2月9日の18時、面白いトークセッションを聴きに行ってきた。
日本印刷技術協会(JAGAT)が主催する「PAGE2012」で、会員向けに行われた「『伝える力』—コンテンツの過去・現在・未来~テクノロジー、カルチャー、文学の視点から~」。セッションするメンバーが魅力的だったこともあって急遽、申し込んだ。そのメンバーは、TVドラマ化された「孤独のグルメ」マンガ家の久住昌之さん、太宰研究されている作家でタレントでもある木村綾子さん、最先端のデジタル事情に詳しい佐々木博さん。
今が旬のマンガ家の久住昌之さんがモデレータ役。トークが始まる前に、面白い画像を映すから前の方に詰めて座ってと発したので、私は一番前の席に移動。
さて、トークセッションは、以下の流れでドンドンドンドン進行し、アッと言う間の2時間が過ぎた。
久住さんのPC歴と久住さんの父親が最初のPCで描いた「絵」←この絵の時系列変化に伴って工夫が表れ、上達に至るまでは、聴衆の笑いを呼びながら解説。
久住さんが45ヵ月続けた東京から大阪までの散歩の話、「田舎のカレー」を表示した店の数年に亘る看板コピーの経年変化←涙が出るくらい爆笑を呼ぶ。
木村綾子さんは紙の本が大好き人間で、それも図書館で借りたり古本屋で購入したりしている。誰かが読んだという痕跡があると、つい想像してしまうそうだ。例えば「シシャモを焼いた」といった箇所に赤線が引いてあると・・・。どういう方がどういった気持ちで、この箇所に、確かに。
佐々木博さんが最近、行ったことは「断捨離」だそうだ。もっとも、やましたひでこさんの「断捨離」ではなく、近藤麻理恵さんの「人生がときめく片づけの魔法」といった感じで実行したそうだ。最初に1400冊の本をデジタル化して処分、次に衣類で本当に着続けるものだけ残し、ビッグイシューで知り合った人に家電類を贈り、最後は部屋も処分してシェアハウスに入居したそうだ。
一人一人、その人の色や味があって、楽しい面白いトークセッション。その中で私に出来ないと思ったのが、佐々木博さんの潔さだ。
「断捨離」はヨガの「断行(だんぎょう)」、「捨行(しゃぎょう)」、「離行(りぎょう)」という考え方を応用し、人生や日常生活に不要なモノを断つ、捨てることで、モノへの執着から解放され、身軽で快適な人生を手に入れようという考えのようだが、一枚の折込広告(チラシ)すら捨てられない私には難しい限りだ。
しかし、判断として、所有物、身の周りにある情報なども、自分のために、自分から引き継ぐ人たちのために、本当に残して置くことに意味があり、永遠に永久に処分して消し去っても良いものなのか、残し続けることに価値あるものなのか、今一度、吟味、再考する気に、させてくれた佐々木博さんの行動に感謝したい。
もう一度、この三人のトークセッションを聴いてみたい。
▽古い建物
▽木材