6月19日、台風が近づいてくる午後7時に四谷三丁目にある「綜合藝術茶房 喫茶茶会記」に行った。午後7時30分から始まる「蓄音機サロン」に参加するために。
「蓄音機サロン」は、成田正延(成田屋古漫堂)さん所有の1920年代製造の日本ビクター「ビクトローラJ4−3蓄音機」を使用して、SPレコードを聴かせる集まり。蓄音機そのものも木製の重厚な造りで、重量は20kgもある。この日は成田さん所有のオークションで競り落とした1936年のSPレコード、ベニー・グッドマンのJazzをたっぷりと13曲も聴いた。
ベニー・グッドマン(1909~1986)は、アメリカのジャズミュージシャンの中で、最も大衆に愛されたジャズミュージシャン。25歳の時に自分のバンド「ベニー・グッドマン楽団」を結成し、全米を演奏してまわり、1938年にはクラシックの殿堂、カーネギーホールでジャズコンサートを成功させ、キング・オブ・スイングの名をほしいままにしたクラリネット奏者。
ベニー・グッドマン全盛期に録音されたSPレコードを奏でる1927年製造の蓄音機。なかなか、どうして、音量もタップリで臨場感あふれるスウィングを聴かせてもらった。骨董品ではない。立派な音響機器で、この良さを、もっと多くの人に伝えたくなった。
次回の「蓄音機サロン」は8月21日(火)19時30分に開催される。
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記録を残すことの重要さを認識させる集まりが5月31日にARTS FIELD TOKYO 3331 Arts Chiyoda内で開催され、参加した。「民族文化映像から学ぶ基層文化、日本の未来10原則」という5回講座の第1回目。
自然の中で培われた日本の暮らしを意識的に記録し続けた民族文化映像研究所(所長姫田忠義さん)の貴重な映像を観ることで、失いつつある暮らしの原点を気付かせる試み。
第1回目の映像は1977年に撮影された「椿山 焼畑に生きる」(95分)で、四国の最高峰石鎚山の南方にある渓谷奥の斜面にある30戸ほどの小集落を撮ったもの。雑穀主体の焼畑作業で、春に焼く「春山」と夏に焼く「夏山」を行い、3~5年作物をつくっては山へ返す循環が続けられており、その焼畑を中心にした1年の生活と人々の生き様を4年間にわたり記録したもの。
監督である姫田忠義さんは、「1961年(昭和36年)にごく少数のものが自主的に活動を開始し、1976年(昭和51年)に研究所の名をもつ組織体になったが、志すところは、映像によって日本の、そして世界の基層文化を記録すること。脈々と流れつづけている生命の歴史。その一部である私たち人間の生命活動と、それにはぐくまれた人間文化の基層を、可能なかぎり深く記録し明らかにしたい。なぜなら、それは明日のための基礎だから、と私は思っています。」と語っている。
私は、「椿山 焼畑に生きる」を観て、感動し、共感し、一気に姫田さんのファンになった。機会があれば、119作品の全部を観たいし、姫田さんの著書や対談も読みたい。早速「日本の古本屋」で検索し、5冊を購入した。その一つが「野にありて 目 耳をすます」姫田忠義対談集1と2。
残り4回の予定が決まっているので、さぁー観に行くぞー。
6月21日 19時~21時「からむしと麻 福島県大沼郡昭和村」
7月5日 19時~21時「奥会津の木地師 福島県田島町」
7月27日 19時~21時「チセ・ア・カラ われらいえをつくる」
8月9日 19時~21時「寝屋子 海から生まれた家族」
民族文化映像研究所
http://www31.ocn.ne.jp/~minneiken/
▽「第八回 茶会記 蓄音機サロン」の案内チラシ
▽1927年製造の日本ビクター「ビクトローラJ4−3蓄音機」
▽成田屋古漫堂の成田正延さん
▽蓄音機にSPレコードをセッティングする成田さん
▽昭和7年の東京朝日新聞に掲載された「蓄音機まつり」の新聞広告
▽「民族文化映像から学ぶ基層文化、日本の未来10原則」催事チラシ表
▽「民族文化映像から学ぶ基層文化、日本の未来10原則」催事チラシ裏
▽姫田忠義さんの対談集「野にありて 目 耳をすます」の表紙