
第1078号『母の教え』
小さい頃、母からことあるごとに言われた教えがある。”他人からしてもらいたくないことは、自分も他人にしてはだめですよ”と。出典は論語、「己の欲せざる所は人に施すこと勿れ」と記された原理原則である。 先日、村上龍の秀逸なエッ

第1077号『気持ちを切り替える』
二十年以上も会社をやっていれば、苦境に立つこともしばしばある。例えば、納品締め切りを、あと数日に控えていながら作業が遅々として進まない状態に至ったり、アイディアが閃かず、悶々とした日々が続いたり、支払のための資金繰りに窮

第1076号『小さな会社の社長心得』
ファンサイトは3月決算。もうすぐ23期目が終わり、業績結果がでる。組織の大小に関わらず経営者の責任として、黒字化は当然との心構えで精進している。十数年前、経営の師と仰ぐN氏から、社長としての所作と心構えを教授された。 ・

第1075号『就職や転職の季節で』
就職や転職の季節である。ふと、ある男のことを思い出した。悪い男ではなかったが、ほめられない癖(へき)があった。それは「仕事を抱え込んでしまうこと」だった。 40歳を目前に転職したばかりで、少し焦っていたこともあったのかも

第1074号『新撰組はなぜ強かったのか?』
江戸末期、維新の動乱の最中、腕に覚えのある剣豪たちが、かの田舎侍集団である新撰組との斬り合いに後れをとり、落命した。新撰組の剣法は、敵よりも早く剣を抜き初太刀でダメージを与えること、また敵よりも多く剣を振り回すことだった

第1073号『我に弾丸を!』
横浜黄金町にある映画館「シネマ・J&B(ジャック&ベティ)」から、封書が送られてきた。なんだろうと封を切ると中にTシャツと手紙が入っていた。ほぼ忘れかけていたが、2023年12月に支援したクラウドファンディングの

第1072号『モネ睡蓮のこと』
先月、友人夫妻から缶入りのお菓子をいただいた。缶の図柄には睡蓮が描かれている。国立西洋美術館で、今週11日まで開催していた『モネ睡蓮のとき展』のおみやげ。僕も観に行かねばと思いつつ、行きそびれてしまった。なんだかとても残

第1071号『2024年度映画ベスト10(4位から1位)』
さて、2024年度映画ベスト10の最終回。いよいよ4位から1位までの発表である。早速、始めたい。 4.『関心領域』ジョナサン・グレイザー監督作品2024年6月20日 桜木町ブルク13にて鑑賞2024年2月2日公開興行収入

第1070号『2024年度映画ベスト10(7位から5位)』
先週1069号から、2024年度版私的映画ランキングを3回に分けてスタートした。その項目の中に、興行収入についての記載がある。読者の方からその理由を問われた。この項目が少し奇異に感じたとのことだった。なるほど、一般的にみ

第1069号『2024年度映画ベスト10(10位から8位)』
昨年1月5日に川崎の109シネマズ川崎にてアキ・カウリスマキ監督作品『枯れ葉』を皮切りに、年末12月30日Netflixで岩井俊二監督作品『Love Letter』まで、ジャスト100本の映画作品を観た。うち27作品は映