第553号『十把一絡げにできない』
F-1といえばモータースポーツ、FIA(国際自動車連盟)が定める規定の中で最高峰 のレースカテゴリーを指す。 もう一つ、これとは別なカテゴリーのF-1がある。 Fはfemaleの頭文字。 20歳から34歳までの女性層。
第552号『映画「小さいおうち」を観た』
昨年亡くなった父は、大正10年(1921年)生まれ。 昭和10年(1935年)3月、14歳で銀座にあった時計商に修理工として丁稚奉公に入 った。 初めて上京した時の、帝都東京の印象を聞いたことがある。 来る日も来る日も、
第551号『希望を持つ』
夢を見た。 小学校の運動場。 同級生たちと鬼ごっこをしている。 鬼につかまりそうになりながら、ボクはかろうじて逃げている。 そのシーンをゆっくりゆっくりと後ずさりしながら、もう一人のボクが眺めている。 いまは、時間を感じ
第550号『自分らしさ』
ロングピースが好きだった。 日に20本は吸っていた。 乳白色のソフトなパッケージ。 フィルター付きであるが、ニコチンもタールもたっぷりと含み、深い味わいがあった。 そういえば、フランク・シナトラが来日した時、吸っていたマ
第549号『新人』
ご縁をいただき、今春4月から新人デザイナーが入社する。 名前は成(ソン)さん、韓国からの留学生。 大学卒業後、印刷会社に就職した。 しかし、憧れの日本でデザイナーとして働きたいとの想いがふくらみ来日。 日本語学校で学び、
第548号『新しい家族』
気がつけば、1月も半分を過ぎた。 根拠も無く、出遅れたのではないかと逸る気持ちになる。 それでも、事態は日々刻々と変化する。 そして、生きている限り全ては前へと進む。 さて、ボクにも変化が起きた。 それは、新しい家族が加
第547号『花を咲かせよう』
1月2日がボクの誕生日。 「バースディ・ブルース」とでも言いたくなるような花のない誕生日。 なにしろ、1月2日という日は年越しの高揚感もなければ、元旦の華やかさもない。 全てが終わった後の静寂の中で、友達に囲まれることも
第546号『2013映画と本ベストテン』
今年も余すところわずか。 毎年年間、映画100本の鑑賞と本100冊の読書を目標にしている。 その、私的ランキングの備忘録。 12月19日時点で、映画94本(レンタルDVD含む)、本は遠く及ばず58冊と残念ながら どちらも
第545号『今日の夕焼けはきれいだね』
「プレゼンテーションが上手いですね」と、人から褒めをいただくことがある。 確かに、プレゼンは大好きである。 だからといって、話し好きなわけではない。 いや、むしろ普段、ほとんどむっつりと黙り込んでいることのほうが多い。
第544号『布団の国の王様』
「痒いな」 腰のあたりに赤い湿疹を見つけたのは、月曜日の夜。 気にもせず就寝した。 翌日、朝から打ち合わせが続く。 「痒い、そして少しチクチクする」 帰宅して、鏡でうつし視る。 疱疹がひろがっている。 「痛い、そして熱も