第1022号『星と火とストーンズと』
週末、妻と旅にでかけた。行き先は、南房総市千倉。先月、愛猫リリーの腸にできた腫瘍が悪化し、亡くなった。4月以来続いていた看取りから開放された。その一方で、大きな喪失感に襲われた。気分を変えたかった。それならばと、小さな旅
第1021号『脳裏の底に沈んでいた古い記憶』
先日、お得意先の催事に参加するため、赤坂の鎮守の杜に出掛けた。11時から始まり、1時間ほどで終わった。続いて、隣接するザ・キャピトルホテル東急で昼食を兼ねた宴が用意されていたので移動する。ホテルのロビーに入り、ふと古い記
第1020号『コツは”あまり意識しない”こと』
1月にアキレス腱断裂で入院し、手術。その後退院してリハビリに励んできた。週に一度のリハビリ受診の他に、自宅ではストレッチと踵の上げ下げ運動もしてきた。5月に横浜で行われたトライアスロン大会に参加。制限時間残り1分40秒で
第1019号『月満つれば則ち虧く』
「コストパフォーマンス(コスパ)のいい人間」かどうかが大きな評価軸となり、「コスパの悪い人間」は何もしないでいたほうが(あるいは退場したほうが)マシだ、というような言説がまかり通っている。つまり、効率よく最適化された人間
第1018号『リリーが死んだ』
月曜日の昼下がり、愛猫リリーが死んだ。火曜日、土砂降りの雨の朝、荼毘にふされた。 リリーは、我が家のあちらこちら(本箱の隙間だったり、押入れの隅っこだったり)数箇所にお気に入りの場所がある。その場所には毛布やタオルを敷い
第1017号『朝は掃除から』
朝は掃除から始まる。玄関・台所・トイレ・仕事場と、かなり丁寧に履き拭き、そして磨く。こうして、自分の住まいと仕事場を綺麗にする。 この習いは、時計職人だった父が、毎朝、仕事場の埃も塵も履き磨き清めるている姿を見て育ったこ
第1016号『手帳の整体師的効能』
記録的な酷暑も去り、10月も半ば。気がつけば、今年も残り4分の1を切った。そろそろ、来年の手帳を準備する時期である。 僕の生活にとって手帳は欠かせない。日々の予定を記録することは当然として、ちょっぴり元気がないときにも、
第1015号『アキレス腱断裂リハビリ日記ー最終回』
久々の『アキレス腱断裂リハビリ日記』である。シリーズとして6回目。そして、これが最終回である。湘南鎌倉総合病院で、1月12日に手術してから9ヶ月経過したことになる。 事の始まりは1月2日、僕の誕生日。71歳になった。新年
第1014号『想像するだに怖くなる』
週間エコノミスト10月10・17日合併号によれば、世界的にEVへのシフトは、加速するばかりだという。いま、日本の自動車市場では、まさに幕末の時のように黒船としてEV(電気自動車)が次々と襲来している。その第1弾が米国テス
第1013号『浜町人形町界隈有情』
知人があげたFacebookのコメントに目が止まった。「人形町甘酒横丁の焼き鳥の久助、9月29日で閉店なんだ!良く昼飯食べに行ったな」。続けて、「きしめん寿々木屋も8月末で閉店してた」と。そうか、あの店もこの店も消滅か。