第513号『リズ』
火曜日、リズが亡くなった。 妻のさちよとは15年5ヶ月間、僕とも11年の付き合いになる。 再婚同士の2人にとって、この猫の存在はペット以上のものだった。 文字どおり家族の一員であり、大親友でもあった。 2週間ほど前から、
第512号『減量が上手くいかない原因』
去年2月からほぼ毎日2時間ほど、お料理教室の先生方をfacebook上で追っかけをしている。 なぜ、こんなことをしているのかお話したい。 これまで、企業の商品やサービスのファン(かつて優良顧客あるは消費者と呼ばれていた)
第511号『さいおうがうま』
春分の日、伊勢佐木町にある横浜ニューテアトルで上映されている映画、私立探偵・ 濱マイクシリーズ第2作目『遥かなる時代の階段を』(林海象監督作品)を観に出か けた。 「第2回横浜みなと映画祭」のイベントの1つとして上映され
第510号『小さな野心』
3月3日 日曜日晴れ、気温5.6度、河津桜咲く三浦海岸を走った。 第31回三浦国際市民マラソン、10kmコース。 この日、僕は小さな野心を抱き出走した。 その野心とは、10kmを60分以内で走りきることだ。 ここ5年間、
第509号『二人のキャパ』
いまもなお、その真贋が問われている一枚の写真がある。 写真のタイトルは「崩れ落ちる兵士」(1936年スペイン コルドバ戦線)。 ロバート・キャパ撮影、戦争写真としてフォトジャーナリズムの世界で最も有名かつ、 最高の写真だ
第508号『矜持と諦観』
故郷、津軽は今年ことのほか雪が多い。 今週月曜日、弘前市では積雪量1メートル53センチ。 八甲田山系にある温泉地、酸ヶ湯ではこれまでの観測で最高の5メートル50センチを 記録したという。 冬のあいだ、雪掻き、屋根の雪下ろ
第507号『「男はつらいよ」全作を観た』
先月末、昨年1月から観始めた映画『男はつらいよ』シリーズ全48作と特別篇1作を 観終わった。 ほんの些細な思いつきから観始め、後半は、これで観納めるのが寂しくて、42作目 『男はつらいよーぼくの伯父さん』あたりからは映画
第506号『森で彷徨った時のこと』
ご縁があり、春から某芸術系大学で週1回教鞭をとることになりそうだ。 ただし、該当する学科担当教授とは別に審査基準があり、結果はそれを待たなければ ならない。 ともあれ、久しぶりに履歴書を書いた。 その履歴書を眺めながら、
第505号『身土不二』
住まいと兼用のアトリエを東京中央区浜町から、横浜市金沢区に移して3年目を迎える。 横浜といえば文明開化と共に、西洋のハイカラなモノが開花した場所との印象が強い。 イメージというものは、突出した根拠によって事実以上に、人の
第504号『コトバを余白に込めて』
先週の金曜日、孫娘が生まれた。 翌日、生後1日目の彼女に会った。 その小さな生命に触れ、様々な偶然と必然が紡ぎ合い、不思議の末に出会えたことに 感謝した。 そして、改めて感じたことがある。 世のなかには、自分の力で解決で