第433号『ダイエット』
6月12日放送の「NHKスペシァル 発見!長寿遺伝子」は大きな反響を呼んだ。 この長寿遺伝子、サーチュイン遺伝子、普段はまったく活動しない。 ところが、飢餓状態が訪れるとスイッチが作動する。 ヒトが生き延びるために組み込
第432号『やっぱりファンコンテンツが胆』
まだ、SNSなんて概念のなかったころの話しである。 月刊日経ネットビジネス2001年6月25日号。 特集「ポスト・バナーはここまで来た」の成功事例として、キリンシーグラム社、ウィスキーファンサイト「極楽クラブ」が紹介され
第431号『映画「ソーシャルネットワーク」を観た』
映画、「ソーシァルネットワーク」を観た。 一言でいえば、「痛い話し」である。 SNSサイトFace bookを創業したマーク・ザッカーバーグと、その周囲の人々をドキュメンタリー的に描いた物語である。 CEOザッカーバーグ
第430号『いまを生きる』
先日、数年ぶりに人間ドックで検査を受けた。 そもそも、人間ドックで検査したって、無駄じゃないかと思っていた。 トラウマのようにこびりついたことがある。 弟が43歳の時、人間ドックで検査した。 その時、結果はまったく問題無
第429号『受け入れる』
姪っ子の出産準備で、義妹と父が青森から上京した。 この日、姪夫婦の住まう2LDKに皆、集まった。 ふと、10年前もこれに似た情景があったことを思い出した。 ただし一点、違いがある。 それは、2001年7月12日、3年間の
第428号『約束するということ』
ある日、知人から封書が送られてきた。 開けると、DVDが一枚入っていた。 「辺見庸講演集」と手書きのタイトル。 そう言えば、以前、酒宴で辺見庸の話しで盛り上がり、このDVDを送ってくれると、話してくれたことを思い出した。
第427号『映画「ブラックスワン」を観た』
午後、打ち合わせがキャンセルされ、ぽっかりと時間が空いた。 夜も、神田で得意先の担当の方と会う。 横浜のアトリエに帰って、また出てくるには時間が足りないし、さりとて、本屋で過ごすには少し時間がありすぎる。 3、4時間の間
第426号『無常ということ』
連休中、遠方より訪ね来てくれた友と妻を連れ立って、近場の鎌倉をうろうろと徘徊した以外は、ほとんどアトリエで映画を観て、本を読んで、酒を酌み交わして終わった。 3.11以後、あまり映画も観ず、本も読む気分にもなれずにいた。
第425号『暗さを楽しむ』
3.11以降、芳しくないことが多い。 しかし、幾つか良かったと思えることもある。 その1つが、節電という怪我の功名か、夜の闇がほんの少し濃くなったことだ。 海外を旅すると殊の外、昼の明るさと夜の暗さに気が付く。 ヨーロッ
第424号『ラジオ収録』
「川村さん、ラジオ出演が決まりましたよ。ファンについて語って下さい。」受話器の向こうからO氏の弾んだ声が聞こえる。 一瞬なんのことかわからず、「はー」と生温い返事をした。 O氏は得意先の担当部長。 O部長の会社のウェブサ