第413号『ポジショニング』
いよいよ今週日曜日、引っ越しである。 引っ越すのに、もっとも合理的な方法を考えてみた。 1. いまの家具類をすべて破棄し新規のもので揃える。(引っ越しとは言えないか!?) 2. スタッフと友人たちに手分けしてお願いする。
第412号『釈然としない』
引っ越し準備に伴って、本を処分した。 その後日談である。 友人の朝日オリコミ、戦略本部本部長補佐鍋島裕俊氏から古書店往来座を紹介された。 翌日、担当の方がふたり訪れ、堆く積んだ本をまずはキレイに並べかえた。 背表紙を見て
第411号『取捨選択』
あけましておめでとうございます。 年末、憂鬱な数日を過ごしていた。 というのも、今月末にアトリエの引っ越しを決めた。 その最大の難関、本をどうするかで頭を悩ましていたからだ。 ともかく、いま現在も積もりに積もって足の踏み
第410号『前へ進む』
来年2月から、アトリエを浜町から横浜に移し、ヘッドオフィスを神田錦町河岸に置くことにした。 移転は創業以来これで3度目。 理由は、秋から売り上げがなかなか戻らないことと、加えて、新規事業を軌道に乗せるには、もう少し時間が
第409号『負けるが福』
毎年、3つか4つ、ロードレースに参加する。 それもここ数年、ほぼ同じ大会に出場して同じコースを走る。 5月の山中湖ロードレース、9月の南房総千倉ロードレース(今年は千葉国体で中止になり、変わりに荒川土手でのタートルマラソ
第408号『神は細部に宿る』
先週末、埼玉近代美術館で開催している「アンドリュー・ワイエス展 オルソン・ハウスの物語」を観に行った。 昨年、91歳で亡くなったこの画家の作品に初めて出会ったのは、竹橋にある国立近代美術館だった。 1974年の春、大学4
第407号『2010私的本ベストテン』
映画ほどではなが、本も好きだ。 ただ、読むのが遅い。 かといって、「速読のすすめ」なる方法で効率よく読むというのも、いま一つ気が進まない。 遅読の理由は、意馬心猿のごとき邪念が跋扈し、集中力が欠落しているからだろう。 と
第406号『2010私的映画ベストテン』
映画が大好きだ。 なにしろ、最初に就職した先が「ロマンポルノ」真っ盛りだった頃の日活撮影所。 ただ、この時代の映画業界は斜陽産業の真っただ中で、ほろ苦い思い出でもある。 ともあれ、いまも劇場へ出かけたり、レンタルしたDV
第405号『友への弔い』
畏友T君が、自ら命を絶って7回目の冬を迎える。 高校入学早々、同じクラスで席次が1つ前という偶然の出会いだった。 病気のため、遅れての入学だったこともあり2歳年上の兄貴のような存在だった。 映画、音楽、文学、政治経済と様
第404号『古酒豊潤』
先週、3年間使っていた携帯電話をiPhoneに換えた。 併せて、i文庫を購入した。 あまり言いたくないが、この手のモノには懐疑心と苦手意識がある。 でも、「電子書籍」というものを試してみたいという好奇心が沸き起こった。