第373号『「井上有一遺墨展」を観た』

みぞれ混じりの雨が降る日、隅田区のリバーサイドホールにて「井上有一遺墨展」を観た。 井上有一(1916年〜1985年)、書家。 海外での評価は日本以上に高い。 特に書法の国、中国での評価は突出している。 ルネッサンス以降

第372号『映画 インビクタス 負けざる者たち』

週末、久々に映画を観た。 クリント・イーストウッド監督作品『インビクタス 負けざる者たち』。 昨年は、「グラン・トリノ」「チェンジリング」と傑作を連発し、その力量の凄みと厚みを改めて感じた。 そして、今作品でもイーストウ

第371号『100人プレゼン法』

ほぼ毎日、自己満足的なアイデアを思いつく。 大概は、思いつくだけで忘れてしまうか、自分で却下してしまう。 しかし、そんな中で、渋とく生き残るアイデアもある。 決まって、生き残るアイデアには共通する行動が伴っている。 それ

第370号『絆再生プロジェクト』

有楽町西武、吉祥寺伊勢丹、四条河原町阪急など、百貨店の閉鎖が止まらない。 伊勢丹吉祥寺店では、衣料品の在庫が集積し、あたかも「アウトレット」のような店内に連日買い物客が溢れた。 わずか1ヶ月間の閉店セールで、前年の2ヶ月

第369号『みぢゃげど』

ビクターエンタテインメントのプロデューサー、牧元裕之さんとの待合せで、谷中にある料理屋に向かった。 はたしてこの道で間違いないのかと、少し不安なりながら、地図を片手に15分ほど歩く。 街灯も疎らな細い路地沿い、藍染めの暖

第368号『3分間プレゼン』

どうしてもアプローチしたいと思っていたメーカーの役員に、幸運にもプレゼンをする機会を頂いた。 入念に準備し、その場に望んだ。 ところが、プレゼンが始まってすぐ、緊急の連絡が入った。 秘書からのメモに目を通した後、役員の表

第367号『顧客真理 その3』

成熟する消費市場と少子高齢化する消費者。 宣伝費を押さえつつ、商品やサービスを繰り返し購入・利用する顧客をどう育てるのかを模索する企業。 かたや節約し、より価値あるものを手にしたい消費者。 この2つの利害を合致させる「リ

第366号『顧客真理 その2』

シンガーソングライター、KOKIAの「ありがとう」を聴いた。 この歌と歌手の存在を、若い友人から教えてもらった。 KOKIA?これまで聞いたことも見たこともない存在だった。 普段、TV等メディアに登場することもない。 し

第365号『顧客真理 その1』

10年以上も前から馬鹿の一つ覚えの様に、これから企業はファンと本気で向き合わなければ、二進も三進もいかなくなる。 だから企業は自社サイトとは別に、熱のある顧客=ファンのための「ファンサイト」の設置をするべきだと、声を挙げ

第364号『自愛自信』

なんの因果か1月2日の生まれである。 一応、戸籍謄本にはそう記載されている。 故に、誕生日会もバースディケーキに立てたロウソクの火を吹き消す、という経験も持ち合わせていない。 祭の準備の高揚感も、祭り日の陶酔感もない。