第333号『仮に、●●が■■だったら』
アトリエの近くに浜町公園があり、この公園のなかに区民スポーツセンターがある。 マシーンも体育館も、そしてプールもある。 このプール、朝7時からの営業なので、仕事が始まる前に利用することができる。 こうして、去年の5月から
第332号『リピーターの楽しみ』
ゴールデンウィークのさなか、上野の東京国立博物館で開催中の「国宝阿修羅展」に行こうと準備していた。 たまたま付けたテレビに、その展覧会の模様が流れた。あまりの人混みに怖じ気づいた。 これでは、阿修羅像を観に行って、結果、
第331号『悪人』
吉田修一著、『悪人』(朝日新聞社刊)を読んだ。 地方都市で起きた殺人事件と、それに関わった人々の行動と思いを丹念に描いた群像劇である。 物語は九州、福岡市と佐賀市を結ぶ国道263号線の三瀬峠から始まる。 そして、この峠で
第330号『グラン・トリノ』
クリント・イーストウッド監督主演『グラン・トリノ』を観た。 タイトルにもなったグラン・トリノは、アメ車全盛時代の72年にラインナップされたフォードのマッスルカーだ。 熟練した技術を持つ男たちの“ものづくり”のパワーが漂い
第329号『走るということ』
来月5月31日、恒例の山中湖ロードレースに出場する。 かれこれ二十数年になるが、年に数回レースに参加している。 だが、いま、走れない日が続いている。 先月、右足の人差し指をちょっとしたアクシデントで打撲した。 しばらく、
第328号『モチベーション』
就職活動の人事面接でひとりの学生が質問した。 「御社は、私の能力をどのように育ててくれるのでしょうか。」 大手流通企業に務める知人から聞いた、嘘のような本当の話しである。 その知人が、続けてこうも言った。 最近、若手社員
第327号『一所懸命』
先日、母の三回忌で郷里に帰省した。 青森空港に降り立つと、空気が刺すように冷たい。 見れば、あちらこちらに残雪があり、3月下旬とはいえ、まだまだ春遠しである。 17歳で上京、すでに東京で生活している時間の方が遥かに長く、
第326号『十五の君から』
アンジェラ・アキの『手紙〜拝啓 十五の君へ〜』を聴いて、ふと思い出したことがある。 将来、どうしてもデザインの仕事がしたい。 高校2年の夏、桑澤デザイン研究所の夏期講習会に参加するため上京した。 この間、出版社に勤めてい
第325号『いま一番したいこと』
先週末、新しいファンサイトをアップした。 親子で楽しむ『日本フィル夏休みコンサート2009』のファンサイト。 日本フィルハーモニー交響楽団は1956年創立の日本屈指のクラシック交響楽団である。 日本フィル恒例の夏休みコン
第324号『処方箋がない』
サッカーのまねごとをして、足の人差し指を打撲した。 週末の散歩はあきらめ、長椅子にゴロリとなりながらTVをつけ本をながら読みしていた。 幾つかの報道番組や、果ては「新婚さんいらっしゃい」まで見るともなく観た。 映し出され