第77回 もうひとつの土曜日
いつもよりゆっくり目覚め、バルコニーに小さなテーブルとやっと座れる程度の大きさの折り畳めるイスを出し、クロワッサンとチーズがのったプレートとコーヒーカップをテーブルに。まだ肌寒いカタルニア地方の空気と一杯のエスプレッソ
第76回 上海ハニー
いつも通り着陸の振動で目が覚め、脱いだスニーカーを足で探りながら窓の外の天気を確認しました。いつもと違うのは、まだ滑走路を結構な速度で走っているにもかかわらず、乗客の一人が荷物をとろうと立ち上がり、キャビンクルーに中国
第75回 春よ、来い
トランプ政権が発足から1年をむかえ、首都ワシントンやニューヨークなど全米各地で抗議デモが開かれ、その参加者は100万人を超えているとのことです。連邦政府のつなぎ予算失効で政府機関の米国立公園局も休業し自由の女神も閉鎖、
第74回 真冬のサーファー
気が付くと、2017年もあとわずか。振り返る間もなく駆け抜けた1年間は、例年になく充実したものでした。生涯ナンバーワンの1年間は、年初の決意から始まりました。「好きなこと」×「貫く」=「本質追求」と思いたち、環境づくり
第73回 夜空ノムコウ
先週末、三井住友銀行で罵声を浴びせられました。感情を剥き出しにした対応に驚きを隠せませんでしたが、仕事として銀行交渉している以上、良好な結論に向け折衝しなければならない故、自らの意見や感情をおさえ、常識論も一旦胸にしま
第72回 マカレナ
マドリードの空港からタクシーに乗り、ドライバーにたずねました。「アトレティコとレアル、どちらを応援していますか?」カーラジオから流れるスペイン語が明らかに選手の名前を連呼していたので、ホテルまでの15分間、挨拶代わりに
第71回 You’ll Never Walk Alone
45歳となったその日、節目なので、振り返ったり、思い出に浸ってみたりしてみようと、少し早く着いたヒースロー空港でカフェの椅子に腰かけました。好きな映画”LOVE ACTUALLY”の舞台で、映画と同じようにほのかな幸せ
第70回 若者のすべて
夏休みも終わり、心と身体が動き始めています。筆が進むかそうでないかが、自分の心と連動していて、筆が進むときは心が動いているとき、そうでないときはそうでないときなのです。徒然なるままに書いているので、それでもよいのでしょ
第69回 ~しない、しない、ナツ。
独特の強い日差しと少しひんやりとした心地よい風の中で、ボンヤリしています。敷地内にレジデンスがいくつも建ち並ぶ広大なキャンパスで、早朝にもかかわらず真剣に何かを議論している学生たちを目の前に、タンブラー片手にボンヤリと
第68回 夜明けのブレス
都議会選で自民党が惨敗し、竜王戦で藤井四段が30連勝を阻まれ、折り返しをむかえたJ2リーグではジェフ千葉が初の連勝をはたしました。あらゆるシーンで人生には勝ち負けがあり、好むと好まざると結果を受け入れなければなりません