第7回　下町の良さ

体力維持とダイエットのため 週末は１時間歩くようにしています。

でも、基本はポンコツ故に、歩きたいわけではなく
すぐ飽きてしまうので、代替の目的というかニンジンを
ぶら下げながら、目的地まで歩きます。

そのニンジンは、美味しいランチか日暮れ呑みです。
先週は、立合川のもつ焼き屋「鳥勝」さん。

１６：３０の開店に向けて、逆算して歩き始め
開店前に着いたのに、既に満席。
入り口でお店の方と目が合うのを待っていると
そばに座っていた御仁から「そこの小さい冷蔵庫の所だったら座れるよ」
とのアドバイス。お礼を言って座ると、その方の隣の方から
「注文は紙に書いて。飲み物は、オヤジと目があったら頼めば大丈夫」
教えていただいた所作にしたがってラガーともつ焼きを注文してみました。

カウンターを陣取る常連とおぼしき方々は、例外なく
甲類焼酎の一升瓶をキープして、ホッピー。
無料の氷を製氷機（当然アイスペールなどないので、プラスチックのスコップで）に各自がとりに行くのがルールのようです。

妻とラガーの大瓶の苦味を堪能しながら、２０分。
ご夫婦で５０席近くを対応しているので、つまみが出てくる前に
飲み干してしまって、2本目を頼んだ瞬間に、素敵な触れ合いを頂いたのです。

「もう１０分以上何も出てこないから、これでも食べて待ってな」
最初にお声掛けいただいた御仁から「かしら」と「タン」と思われる串。
その５分後、二番目にお声掛けいただいた御仁から
「もうちっとかかるから、このニンニク食いな」

１７年近く住んでいた環八から、環七に引っ越して2か月半ですが
なぜか、ぱっと見は厳つくて、べらんめえ口調な方ばかりと出会い
愉しいお酒を交わせるこの街とのお付き合いは、また長くなりそうです。