第35回『派手さは無いけどキラリと光るスポット』

10月1日は、我がオッティモも創業記念日でした。

14周年を迎えた日。

10月は畑とのやり取りもひと段落し(北海道の畑終いは、積雪の関係上10月の後半期です)何となく気持ちも落ち着く頃に、リフレッシュしたくてソワソワしちゃう。

1か月程前に、何処か近場でお疲れ様会でもしちゃおうか?って流れになり、以前からチェックしていた温泉宿に予約を入れました。

ただ泊まりに行くのもつまらないので、近郊で楽しめるスポットをリサーチし、秋の収穫物を調達がてらを目的に計画しました。

その間冷蔵庫の中は綺麗に食べ尽くし、産地の旬のご馳走調達をします。

目的地は、2020年コロナ渦の最中にオープンした「ウポポイ」国立アイヌ民族博物館がある白老町周辺にしました。

思えばコロナ前に北海道全体でウポポイオープンを心待ちにし周辺地区も再開発が進み、観光産業にも力を入れていた矢先のコロナ渦でした。

それまでは白老町に訪れるきっかけがなく、札幌から目的地へ選ぶ選択肢も薄かったように思います。

じゃあウポポイは行ったの?って話になりますが、今回はそれ以上に行きたい土地があったので、すんなり却下と

なりました。が、春先に「ウポポイ」を訪れたお蔭で、今回の宿の選定を試みたわけです。

「あれえ~素敵じゃないの白老って土地も!」という印象でした。

白老町散策は、中学の修学旅行で訪れた以来です。

記憶も褪せてしまいましたが「ポロトコタン・アイヌ博物館」(ウポポイの前身がポロトコタンです)ポロト湖畔沿いにあった博物館は、とても風情があって好きでした。

という事で、30年以上ぶりに巡る土地です。

宿は、白老町虎杖浜温泉をセレクトしました。

虎杖浜温泉。

名前だけは知っていましたが、温泉好きの私の中では、何故かノーマークの温泉でした。

何故か?と色々考えてみたら、今回行ってわかった事。

「名湯登別温泉と目と鼻の先にあった為、ノーマクな隠れた名湯」でした。

登別温泉と言えば、北海道の中で人気の温泉地であって地獄谷から湧き出す硫黄の匂いと周辺の観光スポツトの多さもあって、多くの観光客が訪れます。

私も家族との記念日には、度々登別温泉へ集合し思い出を共有したものです。

今回の宿泊地(虎杖浜温泉)は、登別温泉から車で10分あまりの距離。

あまりの近さにビックリしました。と言う事で、しっかり地獄谷巡りも楽しみ、北海道銘菓「わかさいも」(わかさいも本舗)の本店も登別にあるので、しっかりと立ち寄りました。秋限定のスイートポテトを買ったりクラフトビール(鬼物語:非加熱ビールでとても美味しいんです:お奨め)を買い揃え、虎杖浜温泉(ホテルいずみ)へと向かいました。

ホテルへINする前の、昼間巡ったコースを少しご紹介

☆朝:7時半オッティモ出発:苫小牧下車しぷらっと苫小牧で軽く朝食。(のつもりが、名物ホッキ貝丼+ホッキカレー2種セットを食べる)ちなみに、1日は緊急事態宣言が解除された初日でした。

それを狙い1日にした訳ではない事を強く書きたい(笑)たまたまです。

施設内の人出ですが、とても寂しい感じでした。

☆1日参り:樽前山神社で創業記念参りを予定していたが、ナビのルート間違いで辿り付かず、、素直に断念(ここの神社にはご縁が無かったんだわ。と前向きに考える)

☆10時半:白老で手遊び:スペインタイル工房の鍋敷きペイント体験。

2時間ペイントに集中(席に座ったままの作業です。そんなにお腹空かない)

☆事前にリサーチしていたカフェスポットへ立ち寄る

セレクト雑貨とカフェBAR&hostel経営とキラリと光るようなスタッフさんが接客しいていて、木彫りの熊に魅了される。

☆13:30 リサーチしていた白老牛専門店でランチ

白老牛と言えば高級牛:すき焼き食べたい所だったが、ぐっと我慢し牛肉ハンバークとカツレツセットを頼む。想定以上の美味しさと気持ちいい接客に大満足。←このポイントも虎杖浜温泉の好印象の拍車がかかった。

食後は、地獄谷&わかさいも本舗巡りで夕暮れになり宿へGO。

(寄り道し過ぎて宿から見えた?太平洋の夕暮れを堪能出来ず心残り)←この場合心残りはあった方がいい!だって次回の伏線に繋がる。とプラスに考える)夕暮れ時にチェックイン。

宿は、海を見渡せる小高い丘にありました。

朝の眺望も期待出来そうです。

2階建ての国民宿舎のような外観で全25室。

こじんまりとした宿です。

あまり大きくない。と言うのもコロナ渦中でのセレクトポイントでした。

17時半チェックインし、夕食時間は、一番遅い19時にしました。

まだお腹が空いてませんので(これが今回一番の大失態でした)フロントの方が「食事の終了時間は20時ですが、19時スタートでも宜しいですか?」

1時間もあれば十分かな?と思い「食事内容はボリュームあるのでしょうか?

1時間じゃ足りませんか?」と尋ねると

「はい…そうですね。結構なボリュームだと思います。」

「あ…でも19時でお願いします(お腹が準備を調えたいのです)」

部屋は1階の一番奥の角部屋。

暗くて見えませんでしが、海が見渡せるお部屋でした。

オートロックではない、昔ながらの四角い棒にルームNOが記載された鍵を開け部屋に入るとどこか懐かしい~修学旅行で泊まったような良き昭和の雰囲気。ただいま!と叫びたくなるような懐かしさ。テンションが上がります。

インテリアや備品も決して新しい感じではないももの、丁寧に保たれて綺麗に清掃された印象のシンプルな和室です。

海沿い側に並ぶ応接テーブルの上には、指圧棒と木製パスルが置かれザ・昭和感冷蔵庫は、冷蔵と冷凍が別になった家庭用の冷蔵庫。冷房はなく扇風機備え付き。

ベランダの窓を開けたら、暗闇に鹿さんが5~6頭遊んでいて、慌てて閉めました。

浴衣模様もとても可愛くて、「派手さは無いけど、何だかキラリと光る何があるわ」温泉に浸かる前からワクワクが止まりませんでした。

重要ポイントの温泉。

私の中で(温泉好きです)この条件は外せない「源泉かけ流し」はクリアです。お湯の温度も程良く熱くて温質は私的には大満足でした。

まるで化粧水が入ったお湯に浸かってる感の、しっとりツルツルで熱い温泉。

露天風呂からは太平洋の水平線が一望出来て「有難う~幸せ~」宿泊ゲストも多くなくて、ゆったりとお湯に浸かれました。

夕食タイムです。部屋番号と名前の看板が立つ夕食会場に入るとテーブルの上には、既にずら~っとご馳走が並んでいました。

(本当にボジューム満点)鍋物とご飯(炊き込み)が点火され食事スタートです。

旬の海鮮コースにしたので、お魚尽くしのご馳走でした。

お造り(近郊で水揚げされた名物ホッキ等盛り合わせ)全部新鮮。

お魚煮つけ(キンキ:味付け最高でした)、揚げ物(やまべフライ:最高)旬のイクラかと思ったら、マスの子でした。絶品。鍋は、アワビ、エビ、秋鮭のバター焼他にも色々全て丁寧に作った印象があって、あ~お腹がもっと空いてたらもっと美味しく食べれたのに。(今日一日の大反省です)

デザートに手作りパウンドケーキまで美味しくて感動しました。

翌朝の温泉タイム(朝から温泉に浸かれるの事、一番贅沢な気持ちになります)夜に降った雨も上がり、露天風呂に浸かっていたら「これから晴れるわよ」って天から声が聞こえました。

温泉の帰りに、玄関前を通ったら、玄関に帰り支度用に、宿泊者の靴が綺麗に整列し靴には、部屋NO名前のクリップ留めてあってほっこり。

朝ご飯も品数はそんなに多くはないですが、十分過ぎる量で、手作り感満載でした。

白老虎杖浜と言えば「名物タラコ」生タラコと焼きタラコが2種。出汁茶漬も用意されていて朝からご飯2膳。白老牛が入ったうま煮(山形名物芋煮に煮た汁もの)がとても美味しかったです。

お礼がてら部屋にあった感想リストを丁寧に記載しチェックアウトしました。

企業の保養所だった施設が温泉ホテルになった小さなホテル。

眺めが最高で隣接したパークゴルフ場からは心地良い秋風とキラキラ光る水平線が眺める事が出来てとてもリフレッシュ出来ました。

宿を下る途中がまたまた魅力的。

前日の夜に降った雨で、海は白い高潮がうねりザブーン!ザブーン!凄い勢いでした。

海を隔てた海岸線沿いには「干物通リ」と呼ばれるストリートがあり、小さな海産物屋さんが並んでいます。

名物のタラコ、真イカの一夜干し、それから浜風に干されたサバの干物を注文すると、直接干された竿から下ろし、包んで「はいどうぞ」かなりのお値打ち価格です。

旅のお供には、保冷バックは旅の必需品ですね。

久々の1泊プチトリップ大満足でした。

有名温泉地から程近い温泉地。

かつての賑わいは無いらしいですが

それでも十分過ぎるキラキラ感があって魅力的でした。

開発ばかりに目を向けるのではなく、既存の建物や場所を丁寧に使いこなし、愛し続ける気持ちも大切にして欲しいなぁ。

私のまだまだ知らない北海道。魅力的な土地を紹介したい。

北海道からイタリアの香りと美味しい野菜を

イタリア料理教室 Mercato Ottimo

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