第42回『春の蝦夷富士を見に行こう』

春の大型連休も明け、ツーリストの姿も落ち着いたので初夏を迎える前に大好きな羊蹄山を眺め、パワーチャージdayニセコエリアへ向かいました。
お天気快晴!
風も穏やか。
これは絶景の蝦夷富士に会えるだろうと、心を弾ませながら札幌から2時間のドライブを楽しみました。
連休中は残念ながら、お天気いまひとつ。
肌寒い&やけに風が強い日が多い。
せっかく桜の花も寒々しい景観でしたが、お休み明けた途端気温が急上昇。
「いいぞぉ!その調子!」とエールを送る訳。
5月折り返し頃には、露地のアスパラがグングンと成長する季節です。
このシーズンを皮切りに、私の気持ちもどんどん急上昇し秋まで走り続けなくてはいけません。

桜の季節も終盤期。
バトンを受けた山の風景は、淡い新緑色に染まります。
「わぁ~っ」と声を出さずにはいられないウキウキドライブでした。
札幌から高速利用し余市インターで降り、フルーツ街道で有名な二木町に入るとこれまた絶景ポイント。
サクランボの木々に白いふわふわの可憐なお花も満開でした。
あと1か月程で赤い美味しい実をつけてくれます。
気温も安定しベストシーズンがやってきました。
二木町から共和町(トウモロコシとスイカが産地です)を通過し倶知安町へ差し掛かると「どぉ~ん!」と突然目に入る大きな山。
蝦夷富士の愛称をもつ「羊蹄山」は周辺10町村から様々な角度で眺める事が出来るのですが倶知安、ニセコエリアから眺める雄大さが大好きです。

5月の新緑と収穫前の広大で茶色い畑、残雪の羊蹄山3セット揃った景観が一番好きです。
羊蹄山を眺めながらのお茶時間、ニセコへ足を向けた一番の目的。
ここが好きなんです。
北海道にゆかりが深い作家「有島武郎」が農場開放を宣言した土地「有島地区」にある、「有島武郎記念館内にある高野珈琲店」への訪問。
晴れた日は羊蹄山の大パノラマを眺めながら、マスターが丁寧に淹れてくれる有島記念館限定「生まれ出づる悩みブレンド」が楽しめます。
店内の座り心地よい椅子静けさと開放感。
平日はよりゆったり滞在出来ます。
一人又は二人位の少人数でひっそりと訪れる事を私はおすすめします。
音楽もない無音の中で、ただただ雄大な山の景色を眺めながら珈琲を楽しむ。
椅子もテーブルも好き。
そして本棚の配列も個人的に好き。
興味深いジャンルばかり(私が好きなジャンルが多い)の本を眺めたり、個々に思い思いの時間を過ごしてもらいたい場所です。

記念館の直ぐ近くに、気に留めておかないと通過しそうな小さな神社があります。
今日初めて「弥照神社(イヤテル)」が目に留まり、拝殿まで行ってみました。
マスターに尋ねてみると、昔は有島農場の敷地内にあった神社が移築されたとか。
地主の有島武郎による農地に無償譲渡を告知した舞台が弥照神社だったそうです。
年表で調べたら1922年の出来事でした。
ちょうど100年。節目の年に有島地区に来れた事。
偶然ではありますが、100年前に思いを馳せた珈琲タイムでした。
100年前。
ニセコ地区の小作人約70戸に対し土地を全員で共有し、農場を続ける事を条件に開放した武郎さん「小作人への告別」と題した文章にし、農地解放の主旨を読み上げたそうです。
季節は7月夏と書いてありました。
その頃の羊蹄山には残雪が残っていたのでしょうか?
同じようなビューポイントで武郎さんも雄大な羊蹄山を眺めエネルギーをもらっていたりしたのかな?
100年前の出来事。
まだ100年。
もう100年。
私が感じた方は「まだ100年」です。

普段何気なく目にする自然、畑、山、海等も、先人達が紡いできた歴史があり私も生きている。
自分のルーツも知りたい。
この年になり改めて思いを馳せる事が多くなりました。

最後に、朝の目覚めの一杯用に購入したお豆(牛乳たっぷり加えて飲むのが好き)

【高野珈琲マスタ記述:リーフレットより抜粋】
“「生まれ出づる悩み」ブレンドは、深めに焙煎して、しっかりとしたコクとほろ苦さ、苦みの奥にほんのり甘酸味(希望)も感じられます。
カフェ・オレやアイスコーヒーにも向きます。
今は苦くても、必ず春はやってきます。
私も心から祈っています。“

はい♪北海道は春を迎えベストシーズンがやって来ました。
ここ最近、本州の友人達から旅プランの相談連絡が多くなりました。
是非是非♡心よりお待ちしております。

北海道からイタリアの香りと美味しい野菜を
イタリア料理教室 Mercato Ottimo


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