第43回『旬のMYエッセンスをアスパラに込める』

今年もアスパラガスがやって来た。
嬉しいな♡
5月の連休明けには北海道らしい陽気のいいお天気が続きました。
青空の下で暮らす畑のアスパラ達、環境もベストコンディション。
今年は例年よりも1週間早く出荷がスタートしました。
前半戦は陽気に恵まれたお蔭で、太いアスパラがどんどん芽吹き販売の規格サイズをUPしてのお届け。
シーズン前に農場にご挨拶へ行ったら、4代目農場主の顔色がとても明るい。
「今年は既に甘くて仕上がりがいいですよ」静かな自信に満ちた表情に、私も嬉しくなりました。
思い起こせば昨年は低温が続き収量が激減し、農場も苦労しました。
1年に1度しか来ない、この季節の為に去年のシーズン後の管理作業を丁寧に行った成果が陽気の恩恵を受けて、味にのってくるのではないか?とも思っています。

前半戦に到着したアスパラ達が届いた先のお客様からも、続々とつくレポ(作ったお料理写真や感想)が届いています。
ハードな毎日ですが、とても充実した忙しさで大好きな季節。
「喜んでもらえる事って嬉しい」これが好きだから続けてられる。

コロナ渦の影響もまだ続いておりますが、今年はアスパラフェスに3年ぶりにお料理を楽しみに来てくれる方お久しぶりの顔ぶれに会えて嬉しい月でもありました。
再会し嬉し泣き、アスパラ料理を味わって泣き、コロナ渦からの閉塞感と職場での緊張感の中での2年半。
今年やっとスペシャルな時間を過ごせた幸せに泣き。
計り知れない2年半だったのだと(医療従事者のゲストが来てくれました)彼女達の食事シーンを眺めながら食で幸せを提案出来る事。そ
して分かち合える事に感謝した1日でした。
今日この日。この時間。この瞬間にしか味わえない私の全ての気持ち「旬のエッセンスをアスパラ料理に込めました」。

アスパラを介し様々なストーリーが届いたゲスト達にも繰り広げられています。
「美味しい旬を共有できる事」届けた方。届けられた方が旬の味覚を共有し会話が弾んでいるようです。
アスパラに添えたレシピを作った画像を、共に共有し合いコミュニケーションを交わすって微笑ましいですね。
ご贈答に予約を頂く事が多いアスパラですが、贈られた方からも「美味しかったから私も別の方に食べてもらいたい」と言うメッセージが添えられオーダーが入る事も多くなりました。
美味しい連鎖がご予約カートの中に、嬉しいストーリーとしてまだ続く。
ショップ店主として嬉しい出来事の一つです。
マスコミで取り上げられ爆発的に動くよりも徐々に人の胃袋を介して、また別の方の胃袋に至福の時間をもたらすショップでありたい。
決して派手ではないものの。
細かく手が行き届く範囲の規模で、無理せず長く愛されるショップで在りたい。
インターネット内のショップではありますが、会話が生まれている事に温かいお店だと感じてもらえる様に私も日々の受注、発注作業にも、定型文にプラスした生きた文字を埋め込み、心を込めて対応する事を心掛けています。

コロナ渦がスタートしてから、定期的に開催していた京都でのアスパライベント。
今年も開催せずにベースの札幌のみで開催中です。
京都でお世話になっているイベント会場のオーナーさんからアスパラのご予約メールに「姪が仕事で1週間百貨店の催事におります」。
「旬のアスパラを楽しんでもらわなくっちゃ!」極太ホワイトを茹でサンドイッチで差し入れて来ました。
夕方彼女からのメールには「頂いたランチボックスを抱え逸る気持ちで大通り公園まで足早に歩きベンチに座りました。
サンドイッチの包みに添えられた説明書を見ながらワクワクお昼を待っておりましたが、包みを開けた時のサンドイッチの美しさにまず感激し、食べてさらに感激し、幸せなお昼ごはんを満喫いたしました」

大通り公園をランチスポットにするなんて最高ですね!
ライラックの花も咲き競った季節、しばし仕事を忘れ観光気分に浸り幸せな時間だった様子だった事でしょう。
旬のエッセンスは人の気持ちを豊にしてくれる。
6月に入りました。お天気はちょっと上等とまでは行かないスタートとなりましたが、今月も陽気な気分で、アスパラ達を迎えたいと思います。

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