第31回『瞼でシャッターを切る』

 

2021年も前半を折り返しましたね。

早いもので7月も中旬です。

6月は5月の悪天候を挽回するかのように、陽気な太陽が照らしてくれる日が多かったように思います。

お蔭様で夏トマト(ボンジョルノトマト)も成長も順調です。

去年よりも1週間程度早い感じで、収穫が始まりました。

瓜系のお野菜も旬を迎え始め、塩水ウニもスーパーで普通に並ぶ季節がやってきました。

アスパラの収穫期を終え、トマトの繁忙期がやってくる前に気になっていた先(主に地方の産地へ)へ出掛けてきました。

向かった先は、富良野&美瑛地区。

お目当ては、旬を迎えたラベンダー、そして作物は旬がスタートしたばかりのメロン。

8月のお盆シーズンまでが最盛期となります。

現在は早生の品種メロンが出始めました。

友人の同僚の実家がメロン農家さんで、数年前から、私もメロンを寄せていたご縁でメロン畑を見学が実現しました。

早朝出発し札幌から富良野(メロン農家さんのある南富良野山部地区:十勝寄りです)まで高速と一般道を乗り継ぎ、約2時間かかります。

函館までは4時間位なので、日帰り出来る距離でもあります。(頑張れば)

夏場は日が長いのでいいのですが、秋からは日が短くなるので、夏のお天気がいい日は、早朝スタートが最高です。

北海道の夏。朝は湿度も無く、涼しいので気持ちがいいです。

道南の小さな海の町で生まれた私は、海の景色よりも田園風景が好きみたいです。

海の景色は、やはり実家の浜が一番だと思っているので、感動が小さいのだと思います。

日本海の海が一番好きです。

富良野、美瑛地区が「まあ素敵!」と思う点は、十勝岳連邦の山々の美しさそして丘陵地を走行中広がる雄大な景色です。

北海道に住んでいる私でさえ美しいと感じるので、夏のハイシーズン中全国から観光で訪れる方が魅了される気持ちがわかります。

小麦畑、ジャガイモ畑、7月に様々なお花達が咲き競い、リレーをしています。

フォトジェニック…じゃなくて現代風だとインスタ映えする景色が盛りだくさんなのが、富良野・美瑛地区の初夏の風景です。

丘を走行中に何度も声に出しちゃう「わあ~綺麗~」写真に収めるのもいいですが、瞼でシャツターを切る。これ好きです。

ただずっ~と眺めていたい景色は、瞼でシャッターを切る。

そして窓を開けて風の香りを感じ、肺にも季節感を取り込むとハッピーになります。

「瞼でシャッターを切る」繋がりで、もう一つ。

外出先で楽しみなのが、行った先で楽しむ食事です。

ここ最近は予約した方がいいお店が増えました。

昔は、予約なんてしなくても良かったのでしょうけど「予約する」って行為が定番化となって来てる事も先にスケジュールを組む事が得手じゃない私には、ちょっと窮屈めいた行動に感じる時もあります。

「あてのない旅」的なスタイルが何となく好きなので、行った先でお腹が空いたら探すスタイルも好きなんです。

でも今回は予約をしました。

はい。予約必須のお店だったからです。

ずっと行ってみたいと思ってから早13年経ちました。

時が経過してしまったうちに、ミシェラン星(☆)を獲得し、予約がとれないスポットだったからです。

コロナ渦中の事もあり1週間前に、ダメもとで電話したら運よく予約がとれてラッキーでした。

13年前たまたま通過した先に、イタリアにありそうな小ぶりだけど可愛い作りの外観に魅了されて、どんな業態なのか?もわからずに建物の中に足を踏み入れたのです。

「ごめんください~」

中からとても好感が持てる男性が出てきて、オープン前でしたがワインセラーの場所や座席を少し見学させてくれました。

ん~これは絶対いつか食事に行ってみたい!

13年越しに実現したランチでしたが、結末を先に申しあげますと「ちょっと残念」な気分を味わいました。

「瞼でシャッターを切る」店内は写真撮影が禁止の旨はホームページに掲載されていたので、そんなに残念には感じませんでした。

反って写真を撮影する行為に気を取られず、ゆっくりじっくり楽しめると思っていたのですが…接客サービス全体がとても残念で綺麗に盛られたお料理達がやってくる度、瞼でシャッターを切りお料理を口にしても、記憶に残る風景皿にならないのです。

笑顔が少々稀薄な印象でしたが、特にこれと言った決定打となった意地悪な接客では無かったのですが、私達ゲストに対して「我関せず」「無関心」な印象でした。

目配り、気配り、心配りの心が見えず、お料理を運んでおしまい。的な空気感でした。

コロナ渦中だから?(笑)あえて距離をとったお給仕だったのかな?と食事を終えてから、車内で友人と二人、都合の良い方に考え…笑い合いました。

「瞼でシャッターを切る」最後まで感動するお皿があるかも知れない!と期待しながら、とうとう食後の飲み物が運ばれ。はい終わり。

スープ、前菜の盛り合わせ、パスタ、ドルチェ、飲み物。2時間のランチタイム凄く長い時間に感じたのは、独特な雰囲気だったせいかな?

13年前の印象を、過剰に期待していた私もいたので、その点は反省しました。「私の思い込みで期待し過ぎちゃった」って。

私も食をお客様にサービス提供している身においているので気持ちがいいサービスを心掛ける事の一つに素材と料理の質も大切ですが、気持ちよい接客サービス。

この2つのペアが理想のように思います。

完璧な人などいませんが(私も未熟なところも沢山あるので)予約をして楽しみに、来店される方が多い事を忘れないでもらいたいな~と感じた出来事でした。

私も他人事でありません。

人の振り見て我が振り直せ。

行った先々でも良いお勉強が出来ています。

それとあえて比べると、メロン園のお母さんの気持ち良いおもてなしをしてもらいました。

私達が都会(札幌人は都会人だと思ってくれてるので)から来てくれるからとハウスで実をつけているトマトやキュウリ等の作物をハサミで収穫体験、メロンの栽培途中で間引き作業で出る「摘果メロン(ツルツルで小さな赤ちゃんメロン)」のお漬物を持たせてくれたり楽しい時間を過ごさせてもらいました。

帰りの道すがら「今日はいい1日だったね~メロンも買えたし親切にしてもらって楽しかったね」

次回行く時は、道すがら欲求に任せて食べない?

予約しなくてもいいお店で食べようね(笑)

外食する機会が元々少ないので、外で食べる時は、お店セレクトは本気モードです。

コロナ渦がいつか終わり、自由に往来出来る日が来たとしても、行動は変わりません。

お外ご飯も美味しく楽しく過ごしたい。

あっ誰と食事をするか?も大切な事。本気で考える事。

頻度が少なくなってきたお外ご飯だからこそ、より重要なポイントですよね。

気持ち良く過ごせる時間とスポットは。

 

北海道からイタリアの香りと美味しい野菜を

イタリア料理教室 Mercato Ottimo

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