第34回『朝活のすすめ』

数日前に降った大雨。

翌日から一気に秋の気配が、拍車をかけています。

木々達からも風と共にカサカサっとハーモニーを響かせてきています。

朝晩も涼しさを通り越し少し肌寒い。

「冬が来るのね…」来月になると気温が低い日があれば暖房スイッチオン!

という日が徐々に迫りつつあるのが、北に住む私達のライフスタイルです。

先日の朝活の話題を書いています。

ハーブ関連仲間のガーデンへお邪魔するので、前日から差し入れ用のご飯を仕込みました。

私は人にご飯を食べてもらうのがやっぱ好きなのです。

頼まれていないが、やっぱり作りたいのだ。

自分の食べる時間を削ってまでも、支度をして進めるのが好きなもんだから夜であろうが、早朝であろうが、段取りはしっかりと行う(性分なので仕方がない)太陽の下で食べたら美味しいだろうな。

そう考えると色々仕込みたくなる。が、あまり作ると相手に気遣いされてしまうから今回は2品にしよう。

早朝だしちょっと冷え込んでるので温かい汁物。

手で摘まめるお稲荷さんにしよう!

実家の母から教わった田舎のおいなりさんを作る事にしました。

実家の稲荷は、揚げの口がぱっかんと開ききる位酢飯をびっちりと詰めるのがチャームポイントです。

「この味は後世に残したいな」と思い、数年前に母が作る工程を見ながらレシピを起こしました。

酢飯の基本、酢、砂糖を加えるのですが、いつもながら目分量でどば~っと投入するので、一応ダメもとで尋ねてみました。

私「母さん砂糖はどれくらい入れるの?」

母「砂糖が…わがんね。これくらいだ。」想像通りの回答だったので舌で覚えるしかありません。

酢の分量も同様でしたので、これも舌で覚えて、大匙換算をしてレシピを起こしました。

難しいように思えるいなりも、レシピを起こしておくと誰でも簡単に作れる便利なハレ(晴れ)の(お祝いの日)ご馳走です。

ハレの日に欠かせないのは、ちょっと豪華に見える演出。

農作業後に楽しむピクニツク気分で、この日はお重に詰めました。

数年前 秋田の栗農家さん(仙北市)へ行った時に買い揃えてきた樺細工(桜皮細工)のお重です。

上品な樺細工お重に詰めたら、何だかより美味しそうな感じになってお稲荷さんが映えました。

「ハレの日」は特別な日なので、冠婚葬祭、伝統行事等のお祝い事実家の母は、正月、お祭り、運動会、家族の誕生日等、事あるお祝いにお稲荷さんが登場していました。

紅生姜ともち米入りの酢飯がびっちりと詰まり、1個の重量感が半端なく、ボジューム満点ですが、あら不思議。

2個は余裕でペロリといける魅力的なお稲荷さんです。

適度に甘いが、適度に紅生姜の酸っぱさがある。

いい塩梅なのです。

そして餅米入りなので、艶々モチモチです。

数日間は柔らかく保存も効きます。

「ケの日」はいつもの日常食の事。

ハレの日のご馳走に、ケの日の汁ものを付けてバラスを保ちましょう。

汁ものは日本の食文化には欠かせないものだと思ってはいるものの。

さすがにこの夏の猛暑日続きで、お味噌汁派の私もちょっと温かい物は避けたいな。という気持ちになった夏でした。

湿気も取れたので、ほぼ毎日お味噌汁生活です。

意外と言われますが和食と中華料理が好きです。

イタリア料理はイタリアに行ったら大好物になります。

ハレの日とケの日のバランスご飯の話題に戻り、お稲荷のお供に仕込んだ汁ものは旬の秋鮭を入れた「石狩汁風」にしました。

スーパーの売り場も生鮭、手作り用のイクラが並んでいます。

やや控えめで庶民的。

淡泊でやや地味な鮭を、ひと塩し加えます。

庶民的な鮭に、自然の旨味が調和され美味しさ増すのが旬のバリエーション野菜です。

秋ですね。根野菜の収穫が始まりました。旬の鮭と旬の根野菜達。

作らない理由は見当たらない汁物です。

入る野菜もほぼ地物産と頂きものお野菜達。

新じゃが(堀り立てだけあり、比較的火の通りが早いです)堀り立ての人参(まだ土の香りがしました)収穫し乾燥仕立てホヤホヤの黄色玉ねぎ(艶々です)収穫終わりまであと少し!ド根性モロッコいんげん、ゴボウ秋大根、こんにゃく。きのこ類。それに手作り味噌。

あの日は朝方冷え込んでいたので、お味噌に少し鮭粕を混ぜました。

個人的には、鮭の粕汁の方が好きなので、酒和の風味が良く合います鮭は。

ハーブガーデンには、ミニカセットボンベ持参で、鍋ごと抱えて行きました。

個人のガーデンなので、人が行き交う事はないのですが、外作業でもしっかりマスク着用(それが日常化してきてしまいましたね)。

8時から作業をして1時間ちょっと。あんなに寒かったのに、お日様の下での作業は汗が滲みました。汁もの暑かった?(現地でヒートテックを脱ぎました)

9時半過ぎにお重を開け、手でお稲荷さんを摘み、畑で温め直した熱々な旬の具沢山汁。

みんなで「はふはふ」しながら楽しむ。

わずか2時間の朝活でご飯を楽しみ各自持ち場の職場へ移動朝活をすると1日の時間を有意義に過ごせるような気がします。

早朝から仕事を開始し、ぶっ通しで14時位まで集中して仕事をする。

このパターンが好きみたいです。

コロナ渦の前は、朝モーニングを食べながら打ち合わせするのが好きでした。

朝って何だか前向きアイデアが湧いてきて、プラスに転じる感じがするから好きです。

今回も畑でいいアイデアが浮かびました。

事件は現場で起きている的な感覚ですね。現場の植物や土に触れ合いハーブの香りを存分に体内に入れ気分絶頂になりました。

旅も早朝スタートの方が好き。朝活って響き何だか好き。朝活おすすめです。

朝活もおすすめですが、ハーブ生活も素晴らしいです。

ガーデンにつき車のドアを開けた瞬間(マスクしていたのにですよ。凄いです)ハーブ達のフレッシュな香りが出迎えてくれて、「私達まだ元気だよ」って挨拶する声が聞こえました。

あんなに暑かった夏を乗り越えて、まだ花を咲かせている植物や種子を残す作業に取り掛かっている植物達の姿、秋風に便乗し、やって来るハーブ達の香りが凄くて大感動しました。

北海道からイタリアの香りと美味しい野菜を

イタリア料理教室 Mercato Ottimo

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