10月を過ぎるともう話題は来年へと移るようです。書店頭にイミダスや知恵蔵の予約ポスターやチラシが目につくようになるとああ今年も終わり、新年が始まるのか、と感慨するのは私だけではないでしょう。
ところで消費景気ですが、これは短期ではむろん長期トレンドでも明るくはならないようです。あきらめましょう。つまりUFJ銀行の予測では2010年まで個人消費を見ると2000年時点と較べ約11兆円拡大するが、しかし、低成長が続き世帯数の増加率が低いため消費の伸びはゆるやか。また、これを年齢階層別で見ると65歳以上の消費全体に占める割合は25%、65歳以上の高齢者のそれは約26%弱になるとのことです。
まさに少子高齢化社会が本流となってきたと云えます。こうしたトレンド予測を見るにつけ考えたいのはマーケティングの少子高齢化の消費時代へ向けての変更です。また、いまの景気回復のために高齢者をはじめとする国民の虎の子である預貯金を吐き出せることに官民は血道を上げてもいます。その眠っている資産が1%でも流動すれば景気は回復するとも云われているわけで、いずれも高齢者がターゲットです。
しかし、こうした「お金持ち」でニーズ、ウォンツが充足している人達にモノを提案して果たして受け容れられるでしょうか。また投資を喚起して預貯金を取り崩させることが可能でしょうか?恐らく2つとも現状の施策ではムリでしょう。それは何故か、です。ここに従来発想とは一線を異にしたマーケティングの必要性がクローズアップすると思います。