3が日は、思いの外、好天気でした。
晦日に雪が降り、残った残雪のせいか風は冷たかったけれど、屠蘇に火照った気分には心地よい気候だったと思います。
景気の悪い年は、やはり神社が賑わうのが常ですが、その通りで最寄りの神社では初詣の人が例年より多く見受けられました。
しかし、商売はと見ると、大本営発表がややかげりがちなことも反映してかいまひとつ、威勢が売りのテキ屋さんも盛り上がりに欠けていた気がしました。
暮れのニュースでは、さる神社が旧年のレジメを一字、「災」として揮毫していましたが、新年、皆様はどのような字を当てられますか?
私は「彩」。
こころはいろいろやるしかないと言うことです。
確かに今起こっている事象は、多分、政治的にも、経済的にも、社会学的にも大きく言えば「西洋近代主義システム」の行き詰まりと、それに対し変わるシステムが発見されていないことだ思います。
現在、景気がよいと言われる企業の利益も、結局はグローバル化の名のもとに地域的な限界を未成熟、低賃金などを目安に外の地域に打開の道を求めたに過ぎないようです。
つまり、ツケの先送り。
だとすれば時間差はあっても早晩、行き詰まるに違いないでしょう。
マーケティングは時代に即する技だと心得ておりますが、少なくとも資源多消費、人や自然など貴重な資源の収奪へ与するのではなく、資源依存型消費の回避と新たな豊かさの方向を求めるものに寄与するものでありたいと願います。
新春、いっときすっきりした東京の町を歩くと、醜い町と美しい町があることに気がつかされます。
美しい町は、必ずしもお金持ちが住む町ではなく、豪華で効率的な町でもありませんが、ごちゃごちゃしていても、人の気配りや心遣いが感じられる町で歩く人を和ませまる町です。
こうした美しい町には、それなりの努力が費やされていると思われ、今後ともよき佇まいを維持するには、これからも前以上に努力が必要とされることでしょう。
そして私たちマーケティング屋ができること。
それは、こうした美しい町に、暮らしや知恵を探り、それに光を当て育む試みに労を注ぐことではないか?と思います。
未来の芽はいろいろ、そしてその成果として、きっと未来の人生もいろいろになることでしょう。
「希望格差の時代」にこそ「笑う門には福来たる」・・・
楽観主義がなんてったって大切です。