「自分で考えなさーい。」
この言葉は、「女王の教室」の鬼教師マヤのセリフであることは、皆さんご存知でしょう。
土曜日夜9時からのこの番組は、小学生の教室が舞台であるにも拘わらず結構大人も見ているらしく視聴率も上位にあり、最終では27%という高い視聴率を獲得したようで、私も嵌りました。
嵌る理由は、どうも天海祐希扮するマヤなる教師が大人の知りたくない「本音」をついてきて、あやふやな常識や建前が突き崩されそうになる危うさにあるのではと思います。
例えば「みんな仲良く」に対して「みんなは自分さえよければいいと考えているのよ!」であり、「みな平等」に対して「勝者がすべてであること、世の中は弱肉強食であること」を主張するなどです。
このような彼女に対し生徒達は抵抗し、戦っていくのですが、それを支援する大人達が不在であることもこのドラマの面白い点です。
そして大人達は、みな「事なかれ」であり、理想を失っている人々として描かれています。
このドラマをどう見るかは、先般「朝日」でも論議されていましたね。
話は飛びますが、この夏、処世術の本が人気とか、しかも若い者対象ではなく、団塊親父にも読まれているようです。
過日、暑気払いに団塊おじさんと「どぜう」をつついたのですが、話題は、「株」「ゴルフ」「女性」で、彼らの関心の狭さに驚きました。
かつてはエリートとして鳴らした人たちです。
「もうリタイヤーしたんだから、昔の処世術はもういいんじゃない?」と思った次第です。
そしてこうしたおじさん達もいい歳して、生き方が不明であることも・・・。
が、一方、別の意味でこうした団塊の世代の有り様に商売チャンスはあるのかも知れません・・・・。
処世本はこうしたニーズに応えたモノでもありましょう。
疑わしいことですが、太平の世が続いた江戸時代、「あくび指南」というのがあったそうです。
真偽は別として、自分で考えることが出来ないいまの時代には、新しいあくび指南が必要かもしれません。
「他人は助けてはくれないわよ」は事実ですが、そこを突いての「お助けサービス」ありかも。
それってなに?。
「自分で考えなさーい。」