「自分で考えなさーい」
と発言したものの、現実には「どうすればいいの?」というのが世間様ではないでしょうか?
そこで、お節介と指弾されるのは承知で、近頃、都で流行っている新「あくび指南」の一端をランダムに私のメモリストの中よりご紹介してみたいと思います。
(1)サラリーマンから大学教授へと転身する生き方指南
(2)社会人と企業を顧客として取り込む大学ビジネス指南
(3)商売のノウハウを売るビジネス指南
(4)商売繁盛のノウハウを知的財産化し契約専門家となる指南
(5)小資本で起業できるコーディネータ職への指南
(6)家庭の変化を見据えた「家族の絆を深める」市場の開拓指南
(7)人との揉め事を飯の種にしたトラブル解決サービスビジネス指南
(8)制作料でなく使用料として稼ぐための指南
(9)退職者を活用するビジネス指南
(10)大人が遊べる趣味市場に向けた商機の掘り起こし指南
(11)緻密な時間管理サービスビジネス指南
いかがですか?
挙げれば切りがありません。
社会学者のダニエル・ベルはかつて情報社会の特徴の一つとして職業別電話帳が分厚くなると言っていました。
まさに、ベルの予想通り電話帳は家庭内では厚すぎて困りものとなっています。
電話帳の悩みはさておいて、職業の増大は加速する一方です。
それは社会が専門性を必要としているに他なりません。
会社の設立に必要な最低資本金(有限:300万、株式:1000万)を準備しなくても起業ができる時代となり、この2年の間に設立された企業は3万社を越えていると言われています。
その中でも資本金がわずか1円で起業した“1円会社”は1100社程度あるそうですが、まさに起業へのハードルが低くなり、百花繚乱の起業ブームとも言えそうです。
近い将来には正式に商法が改正されて、誰でも簡単に会社を起せるようになる見通しですから、開業率はさらに高まることでしょう。
しかし現実には、国内で1年間に約40万社が新たに設立される一方で、50万社が廃業をしています。
従ってこうした起業ブームを背景にした起業指南も大きな市場を形成することでしょう。
先に挙げたリストもこうした事情の反映です。
ビジネスには、多彩な領域がありますから、その領域の中で「専門」を探れば、アフターサラリーマン人生での過ごし方も見えてくるのではないか、と思います。
JTBの広告ではありませんが、「大人の時間は長いから」、セカンドライフをどう描くかは、お互い大切です。
その際、プレイヤーとなるか?観客となるか?は、人それぞれですが・・・?