さて、間が空きつつもようやくデンマークレポートもようやく3日目に入りました。
3日目は、ロラン島内にある「リサイクルセンター」と、デンマーク最大のオーガニック農園「クヌセンルン農園」へと出発です。
まず最初にリサイクルセンターへ。
ここはいうなれば「ごみ処理のドライブスルー」。
40種類もの分別ボックスが円周上に設置されており、みな車でゴミをそこに放り込んでいきます。
デンマークでは実にこのゴミの80%がリサイクルされ、残りは埋め立てか、焼却工場で焼却されます。
ここで凄いのは、その焼却の熱を有効活用することが法律で決められており、それはパイプを使って地域の暖房に活用されるというシステム。
この法律があるために、最近ではゴミが足りず、なんとデンマークはドイツやオランダなどからゴミを輸入しているそうです。
ここデンマークではもはやゴミはゴミではなく「資源」としての位置づけとなっているのですね。
リサイクル率の高さも含め、ここでも持続可能な社会づくりを実証していることを感じました。
さて、午後はデンマーク最大のオーガニック農園「クヌセンルン農園」へ。
100年以上の歴史をもつこの超巨大な農園は、現在のオーナースザナさんはまだ若い女性。
2007年からオーガニックに転向したそうです。
普段は超多忙なスザナさん、偶然私らが訪問した際に農園にいて、お会いすることができました。
売店では「古代小麦」と言われるスペルト小麦やジャム、チーズ、ハムなど新鮮な食材が並びます。
ヨーロッパでは無肥料・無農薬のオーガニックコーナーがスーパーなどでも必ずあります。
価格は高くても、そのニーズがあること、またそのコーナーを設けることはその企業姿勢として評価されるのだということがその理由だとか。ここでも社会意識の高さの違いを感じます。
広大な自然そのものの農園でリラックスして過ごす豚や羊、牛の姿が。
もともとが農業や酪農が最もさかんだったというデンマークの原風景を感じることができました。
実はこの農園の敷地内に、ガイドを務めてくれたニールセン北村朋子さんのご自宅があり、少しだけお邪魔をさせていただきました。
日本からもの凄い数の政治家や企業家、そして私らのような一般市民を案内するというとても大事なお仕事をこなしつつ、プライベートではこの広大で美しい農場のなかでのシンプルな環境で暮らす。
陳腐な言い方ですが、本当にカッコイイ。
私らが目指すライフスタイルのお手本を目の当たりにできたことは、私と妻にとっても大きな励みになりました。
さて、いよいよ次回はロラン島を離れコペンハーゲンへ戻り、フリータウン「クリスチャニア」へ行きます。
もうしばらくお付き合いください。