第424回 多様性と可能性

すっかり秋になりましたね。
相変わらずバタバタとしている日々ですが、なんとかやっています。

いま私と妻は、8月にオープンしたばかりの「マイナビ農業」というサイトで記事を書かせてもらっています。
これは農業従事者や業界関係者を中心に、一般の方も視野に入れ、農業に関するさまざまな情報を日々掲載しているサイトです。

主に私は以前に協働した横浜の農家さんやシェフなどの団体「濱の料理人」メンバーや、引っ越してきて知り合った相模原の農家さんなどを取材して記事にしているのです。

そうしたなかで感じるのは、農業の多様性。
畑の条件や環境、事業としての考え方などそれぞれ十人十色です。
みなさん自分の農法について信念をもち、常に勉強し、天候はじめ自然環境の変化に対応しながらすばらしい野菜を作られています。

苗から育てたトマトもようやく赤くなった。

もちろん農家全員がそういった人達だということではありません。
農薬を使いまくって出荷し、それほど作物やタネの問題にこだわっていない農家さんがいるのも事実。
しかしそうしないと、現行のシステムにおいて事業として成立させるのは難しいという社会的背景も。
また、プライドの高い農家さんにも、他の農家さんの作物を食べ、研究し、さらにどうやって売っていくかというマーケティングセンスが必要とされる時代になっていることなど、考えさせられることが多いです。

それ以前はそんな思いや事情などなど知りもせず野菜を買っていましたが、命を支える事業であるのに、その価値や問題について、もっと消費者が勉強したほうがいいことがまだまだ山ほどあります。
またそのなかで良好な生産者と消費者の交流や連携が生み出されていくことで、日本の農業にはもっとダイナミックな変化の可能性があると感じています。

そのお手伝いを少しでもできるという意味で、とてもラッキーだと感じると同時に、その役目における責任も理解して今後もやっていきたいと思っています。
よかったらぜひ下記サイトをご覧になってみてください。

マイナビ農業:https://agri.mynavi.jp/
同Facebookページ:https://www.facebook.com/agri.mynavi/?fref=ts