昨日は私の人生にとって記念日ともいえる日になりました。
自分史活用アドバイザーの資格を一昨年取って以来、初めて正式なお仕事として自分史の取材を頼まれたのです。
これまで私は自分史の制作よりも、自分史の存在を広める活動に重きをおき、その経験は積んできましたが、正式な取材依頼は初めて。
依頼してくれたのは、Facebookで知り合って数年のお付き合いがある海外在住の女性。
取材対象はその方のお父様で、90歳を超えるご高齢ですが、現在お元気に老人ホームに暮らしています。
娘さんである友人が、私が自分史を広めるアドバイザーとして活動していることを以前から知っていて「いつかは父のことを」と言ってくれてはいたのです。
しかし娘さんは海外在住、お父様もご高齢。
なかなかチャンスがなかったのですが、今回ようやく実現することができたということなのです。
娘さんの要望は、お父様の人生全てを書き記すということではなく「あるテーマについてご本人の口から出た言葉を後世に残してほしい」というものでした。
お父様はご高齢にも関わらずとてもお元気で、そのお話はとても素晴らしく深いものでした。
戦争時の日本の空気、戦後の高度成長など若い頃の出来事に絡め、今の日本人に足りないものとは、経営者としての心得など、お父様のお話は、どれもこれもリアリティをもって私の胸に響いてきました。
さらに取材に同席し、会話をサポートしてくれた娘さんが聞いたことがない話も飛び出したことで、とても感謝していただけました。
それだけではありません。
自分自身にとってとても学びとなる貴重な話を聴けただけでもありがたいのに、逆に感謝されるという予想外の展開も。
私は、自分史というものは、その方はもちろん、家族や親しい友人、さらに社会に対しての価値があると常日頃思い、唱えてきました。
今回の取材ではそれをリアルに実感できたのです。
そんなチャンスをくれた友人、貴重なお話を聴かせてくれたお父様への感謝を胸に、しっかりとした作品に仕上げるべく、今日から取り組んでいきたいと思います。