第2回・財団法人日本フィルハーモニー交響楽団さま

財団法人日本フィルハーモニー交響楽団

事務次長 企画・制作部長 和田 大資さま 広報(企画・制作部) 杉山 綾子さま 音楽の森エデュケーション・プログラム担当 井上 絢子さま サイト名:【日本フィルハーモニー交響楽団:楽しい音のおもちゃ箱】

 和田 大資さま/杉山 綾子さま/井上 絢子さま  日本フィルハーモニー交響楽団:楽しい音のおもちゃ箱

ファンサイト導入対談の第2回は、日本フィルハーモニー交響楽団(以下、日本フィル)の音楽の森エデュケーション・プログラム(以下、エデュケーション・プログラム)のファンサイト『楽しい音のおもちゃ箱』ご担当の和田さま、井上さま、杉山さまにお話をお伺いしました。 『楽しい音のおもちゃ箱』は、大人と子どもが一緒に楽しめる「夏休みコンサート」のファンサイトとしてスタート致しました。コンサートに参加したお子さまやご家族の感想や、出演者インタビューなど、コンサートをもっと楽しむための情報を掲載しました。

— プロジェクトに関わったきっかけやファンサイトで目指した事を教えて下さい。

和田さま:
プロジェクトを始めようと思ったきっかけは、川村さんのプレゼンテーション能力ですね。 川村さんがプレゼンした会社と日本フィルもお付き合いがあり、川村さんがプレゼンした内容がその会社を通じて私たちの耳にも届いたんです。 それがきっかけでお話をお伺いしたところ、私たちの求めているものと合っているなと感じたんです。

和田さま

それが何かというと、ファンサイトを通じて、顧客の相互乗り入れという点です。 Aという会社のファンサイト、Bという会社のファンサイトにそれぞれリンクを設置し、コンテンツを共有しながら、相互でユーザーを乗り入れようということでした。 オーケストラは顧客が限定されており、その顧客を奪い合っている狭い市場です。 私たちがアプローチできない、他のファンサイトにいらっしゃるお客様をサイトに訪問させることができるということに魅力を感じました。 プロジェクトを始めることが決定し、話し合いをしていく中で、私たちのお客さまとファンサイトがマッチするのは「子育てするお母さんと子ども」ということでスタートしました。
杉山さま:
和田からファンサイトの話を聞いた時に、直感的に出来るのではないかと思いました。 私たちの苦手なマーケティングの部分のノウハウをお持ちなっているというのも理由の一つですね。 実際に川村さんにお会いして、ポジティブな空気をたくさんいただけたので、一緒に仕事をしたいなと思いました。
井上さま:
日本フィル内に、「子ども達の為の試み」「大人の為の音楽の啓発活動」を柱に、様々な年齢層の方に向けたコンサートやイベントを企画・開催するエデュケーションという部署があります。 その中で、1975年にスタートした子どもとご家族向けの「日本フィル夏休みコンサート」というプログラムを開催しています。当初はその特設サイトとしてファンサイトをオープンしましたが、その後、子どもと家族向けのファミリーコンサートの総合ファンサイトとしてリニューアルし、運営していました。 サイトにユーザーが集まることはもちろんですが、子どもとご家族向けをターゲットにしていたので、お母さんが感じている、クラシックコンサートに参加することへの不安を取り除けるサイトにしたいと考えていました。 ファンサイトの中で心がけていたのは、「コンサートに対するワクワク感を高めていく」ことです。 そのために出演者たちのインタビューはもちろん、出演者やスタッフの日々の日常を伝えるブログなどを掲載し、もっと身近にコンサートを感じてもらえるようにしました。 ブログでは、コンサートマスターの子どもとの日常や、クラリネット奏者の一番好きなこと、コンサートに行く魅力をスタッフに書いて貰ったりしていましたね。 2年目は、楽器をクリックすると、その楽器を紹介するコーナーを用意しました。子どもに楽器や音楽に興味を持ってもらい、コンサートに参加するきっかけになればと考えていたんです。 そして、コンサートに来た方の感想をたくさん集めました。 どんな人がコンサートに来ているのか、ファンの人たちを見えるようにすることで、お母さんが「こういう人たちがコンサートに来ているんだな」と安心してもらえたと思います。

— ファンサイトという会社と付き合っていかがでしたか?

和田さま:
ウェブというのは、無料で50万人が見てもらえるような無限の可能性がありますよね。 しかし、サイトはあればいいというものではなく、それだけで広がる訳ではないことをファンサイトさんとやり取りをさせていただいて凄く感じました。
杉山さま:

杉山さま

やりたいことがあっても調整しきれずに「切り捨ていく」方向に行きがちなことも、川村さん達とお話しているうちに、「やってみよう」と背中を押していただけました。 精神衛生上も助けられた部分が多かったですね。 自分たちが潜在的に思っていても最初から無理だと思って切り捨ててしまうと考えが止まってしまうのですね。 ファンサイトさんと考える場ができたことで、諦めずに考えを発展させることができました。背中を押してもらって自信というか力をいただけたのが楽しかったですし、ありがたかったですね。
井上さま:
月1回のMTGが非常にありがたかったですね。 打ち合わせでお話する内容から、たくさんの言葉を引き出して頂き、私たちの可能性を開いていただいたのは財産ですね。 ものすごく知的な時間だったというイメージです。

— メッセージをお願いします。

和田さま:
やっぱり、ボスの川村さんが格好良いなぁと(笑) LOVE注入ですね。
杉山さま:
楽しい時間をありがとうございます。 やっぱり、仕事が楽しいって一番ですよね。 また機会があれば、是非ご一緒にお仕事をさせていただければと思います。 色々な企業な方々にこの元気を与え続けていただけると世の中もっと明るくなっていくと思いますので、益々のご発展をお祈りしております。
井上さま:

井上さま

哲学を導きだしていく力がファンサイトの魅力だと思うんですね。そこに共感した方が集まってくるというのはオーケストラがやりたいことでもあって。 コンサートホールやオーケストラが、なぜ今も存在しているのかというとファンが集う場があるからなんです。 私たちは今、ファンが集まる場づくりをリアルで行っています。生身の人間が集まって時々はケンカもし合って、その良さをもっと追求してしきたいと思います。 ファンサイトは人が集まる場をウェブで実現し、実生活を豊かにしていこうという所が私にとっては魅力です。 これからも色々な企業に必要とされていくと思います。 もし、リアルでファンが集まる場所が必要なときには、お声がけしていただければなと思います。 音楽は形を変えて、メッセージを込めることも出来ますので、是非利用してください。