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「無添加」という商品特性にあったテイストで、コンテンツはもちろん、こまかい部分も統一して表現しており、ブランドの世界観がとても伝わってくる素晴らしいサイト。
ここまで企業目線でなく、全てをファン目線で考え・表現・運営していることや、Facebook、LINE、YouTube、Twitter、Instagramなど全方位的にファンと2Wayでコミュニケートする姿勢に、嫉妬すら感じるほどベンチマークとなるファンサイトである。
- 現在増え続けている「ファン」をテーマにしたサイトやFacebookページをとりあげ、「ファンサイト」的視点で勝手に分析・評価してゆくこの「友言寄席」。 第11回目はファンケルです。お客様が商品開発に参画して、自分達の声が形になる。無印良品などは既に取り入れていますが、ファンケルでもこういうことを始めています。女性の声を活かして商品を作り、ECと連動して限定で売っていますが、嫌らしくない感じで、よくできていると思います。
- ファンケルは、6年ほど前に一度プレゼンしたことがある。当時は印刷会社を通じて、ファンサイトのプレゼンをした。当時からコミュニティサイトを志向している感じだったな。ファンケルのやりたいことができている感じがするサイトだね。お客さんとコミュニケーションするためのサイトだね。
- まさにそうですね。ここのやり方は、私が以前「ビアジェンヌ」というコミュニティーで行っていたやり方と似ています。会員様にモニターとして飲食店に行っていただき、接客や料理や雰囲気などの意見を飲食店にフィードバックすることで営業ツールに変換していました。繁盛のためのお店の改善ポイントを、女性の生声を活用するやり方に似ています。
- 会社のサイズがちょうどよくて、価格も買いやすいんですよね。僕のかみさんなんかすぐ買っちゃう。
- 通販で買われるんですか?
- 店舗も行ったりしていますけど、最近セブンイレブンとかの共同ブランドとかも買っていますね。
- 高級すぎないで、かといってチープでもなく、そこそこの質感がある。不思議な位置づけですよね。
- 会社や学校、旅行とかにも持っていきやすい容量なんですよ。声をちゃんと聞いているのかもしれない。
- 「使って実感口コミキャンペーン」のハッシュタグの仕組みはおもしろいですね。「#ファンケル新スキンケアを使ってみた」をつけて、感想を投稿すれば応募完了。
- これはおもしろい。
- 本当にユーザーが使った実感を反映しながら、キャンペーンを作る。キャンペーンに参加するとサンプルなりプレゼントがもらえる。 Instagramも使っているんですね。
- Twitter、Facebookも対象ですね。
- わかりやすいストレートなネーミングなんですよね(笑)。いやらしさがなくていい。
- プレゼントも嫌みなく、しっかり展開されているね。
- 企業説明とか商品説明もしつこくない。好きな人は選んでくれるはずって割り切っているから、必要以上に広告広告していない。最近ECの売上げを強く意識していると、いろいろ言葉をつけたくなっちゃうんだけど。記事はお役立ちの読みものとして成立されることが本当に大切ですね。
- 頃合いよく商品を作ってくれる会社ですよね。青汁にしてもそうですけど。トップは狙わないけど、そこそこ綺麗に作ってくる。ファンケルの人気って中国では絶大らしくて。銀座のファンケルの前にはすごい人だかりが。早くに中国に進出していましたものね。
- やっぱり無添加っていうのは、絶大なブランドなんでしょうね、中国の人にとって。
- 直営のショップを出してからイメージが上がった気がしますね。
- 会社が出来たのは30年くらい前?
- 創業は1980年ですね。
- 僕の専門学校の教え子が無名時代に入社したんだけど、株をもらって今ではすごいお金持ちになっちゃった(笑)。もう退職しているだろうけど。
- 創業時から無添加というのはコンセプトだったようですね。添加物で肌が荒れる人に向けて、具体的なコンテンツもナチュラル感というところに寄っています。
- きつくないよね、とにかく全体的に。
- 「通心販売」は「心」と書くんですね。
- そうなんです。お客様に心をこめて商品を届けたいということからだそうです。
- チャチャいれにくいサイトですね。ニュートラルだし。
- 非常に参考になります。
- 特筆してすごいという所があるわけではないんですけど、全体にやさしさ・思いやりを感じます。
- 以前見たカゴメみたいに球筋がしっかり見えるわけではない、ゆるく、でもちゃんと入っている感じだ。食品も化粧品も衣料ある、商品群がいろいろあるのに、よくこんなにまとめていますよね。
- 肌着もオーガニックコットン、エビデンスの強さではなくて、自分達がいいと思うものをファンケルポリシーで作りました、という感じ。
- デザイナーが主張していないんでしょうね。本当に女性のユーザーの目線に立って作っている。これはなかなかですね。ジワジワきます。
- よくまとまっているよね。
- この友言寄席で取り上げた中で、一番普遍的な良さをもっているかも。
- 徹底的に女性目線なんでしょうね。
- どの会社もみんなこれになっちゃったら寂しいけど(笑)。
- Facebookページは逆に普通なんですよね。
- 外に対しての広告的な感じがありますね。
- 今までいろんなものを見てきたから、良さがわかる。ファンサイト的にはベンチマーク的なファンサイトだなあ。
- 正直、見るまでは想像できなかったです。「たたずまい」って重要なんですね。
- 一個一個のコンテンツはしっかりライターが書いている。自社内でこれは難しいよね。
- 書き込みがおもしろいですね。カウンセリングページに「服が可愛い」とか「リボンの結び方のパターンはあるんですか」とか(笑)。でも女の人ってこういうところ見ているんでしょうね。あ、でもカロリミットファンケルの「いっぱい食べる君が好き」ってキャッチコピーは本当に良かったな。女心をわかっている。
- 女性が自分のために作っている感じが本当にありますね。
全員:
寄席一同
5枚「素直に5枚です。」 5枚「これはちょっとケチつけられないな。非の打ち所がないですね。」 5.5枚「いままでのなかで一番です。」 5枚「どこを見てもいいなって思える。」
<結論:座布団5.1枚>