友言寄席評価表
良いファン向けコンテンツがある | 良いコンシェルジュを配置している | (良い)リアルイベントを開催している | Facebook/Twitter/Instagram他をうまく活用している | デザインやレイアウトが良い | 居心地が良いゆるさが良い | 担当者の熱を感じる | 会員登録したい(このサイトのファンになった) | |
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A | 森永エンゼルプラス | カゴメ | カゴメ | フォルクスワーゲン | 北欧暮らしの道具店 | ハーゲンダッツ | 北欧暮らしの道具店 | 北欧暮らしの道具店 |
B | ファンケル | カゴメ | カゴメ | フォルクスワーゲン | アサヒビール | 北欧暮らしの道具店 | グリコアイクレオ | ハーゲンダッツ |
C | ファンケル | 該当なし | 該当なし | 該当なし | 北欧暮らしの道具店 | 該当なし | 該当なし | ファンケル |
D | ファンケル | カゴメ | カゴメ | フォルクスワーゲン | 北欧暮らしの道具店 | 北欧暮らしの道具店 | 北欧暮らしの道具店 | 北欧暮らしの道具店 |
F | グリコアイクレオ | 該当なし | カゴメ | フォルクスワーゲン | 北欧暮らしの道具店 | ハーゲンダッツ | 北欧暮らしの道具店 | ファンケル |
獲得票数 | 企業名 | URL |
---|---|---|
0 | 三菱電機 | http://www.mitsubishielectric.co.jp/club-me/index.html |
4 | フォルクスワーゲン | http://www.volkswagen.co.jp/ |
1 | 森永エンゼルプラス | http://ap.morinaga.co.jp/ |
11 | 北欧暮らしの道具店 | http://hokuohkurashi.com/ |
0 | アイリスオオヤマ | https://www.iris-kurashi.com/event.asp |
3 | ハーゲンダッツ | http://community.haagen-dazs.co.jp/ |
2 | グリコアイクレオ | http://baby.icreo.co.jp/ |
1 | アサヒビール | http://www.beach.jp/community/ASAHIBEER/index |
7 | カゴメ | http://and.kagome.co.jp/ |
5 | ファンケル | http://blog.fancl.co.jp/index.html |
現在増え続けている「ファン」をテーマにしたサイトやFacebookページをとりあげ、「ファンサイト」的視点で勝手に分析・評価してゆくこの「友言寄席」。 最終回は、今まで5人で分析した10社を対象に、以下の8項目で投票しました。
- 良いファン向けコンテンツがある
- 良いコンシェルジュを配置している
- (良い)リアルイベントを開催している
- Facebook/Twitter/Instagram 他SNSをうまく活用している
- デザインやレイアウトが良い
- 居心地が良い/ゆるさが良い
- 担当者の熱を感じる
- 会員登録したい(このサイトのファンになった)
第1位は圧倒的な票を獲得した「北欧、暮らしの道具店」でした。 https://www.fun-site.biz/info/storytellers/vol_05.html
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最終回の第12回目は、これまで登場したサイトについて、みんなで総合投票を行いました。トップ3は株式会社クラシコム「北欧、暮らしの道具店」12票、カゴメ株式会社「トマコミ」「&KAGOME」7票、株式会社ファンケル「FANCL Community」5票という感じでした。
- 北欧がダントツなんだぁ。ある種理想型の、双方向という意味ではちょっと弱いけど、そろっているよね。次の世界って感じがするよね。次のファンサイトの形、ファンサイトがECサイトと繋がっていくんじゃないかと。
- 成り立ちは雑誌的な編集部っていう感じでしたよね。
- それでは評価した要素ごとに、選んだ理由をみなさんに述べてもらいましょう。
1. 良いファン向けコンテンツがある
- 僕はファンケルですね。やっぱり居心地いいコンテンツを用意しているというか、押しつけがましくなく、なんとなくすっと読んでしまという、受け入れやすいという頃合いが良かったと思います。作為的ではない。
- 僕もファンケル。ファンが参加しやすいコンテンツが多かった。商品開発から関わっていた。売るんじゃなくて、一緒に作るというコンテンツでした。
- 気軽に商品開発に参加して、ちょっとしたところで声が商品に反映される、巻き込み型が良いかったですね。
- この意見でノズルをちょっと長くしました、とかすごいなと思いました。
- 僕はファン系としてエンゼルプラスを選びました。掲示板が活発に動いていたので、それを見てですね。
- 投稿板とかかなり充実してましたものね。 僕も正直、ファンケルとアイクレオとカゴメの3つで迷ったのですが、アイクレオって子どもの年齢を細かく分けて、この年齢にはこれが必要ですよというアーカイブ的にそろっていたんで、本当に子育てに必要な、悩みに寄り添ってくれている感じが良いと思いました。情報が整理されて充実していて、しかもターゲットに対して細かく分類されていた所も評価しました。
2. 良いコンシェルジュを配置している
- カゴメは色んな情報の提供の仕方が上手で、押しつけがましくなく、興味を持つようなものを提供しているんだけど、トマトなどテーマがしっかり通っていて、テーマに沿って盛り上がれる。ただ騒ぐだけじゃない良さがあったね。
- 僕もほぼ同じなんだけど、ちゃんとコンシェルジュの管理をしているというかね、利益誘導じゃないし、ちゃんと主題に対して整理整頓出来ているというのが、安定感があって良かったなと思っています。
- 僕はコンシェルジュにもっと関わって欲しい、もっと構って、と思ったので該当無しにしました。
3. 担当者の熱を感じる
- 担当者の熱ってどのくらいのレベルで感じるか、難しいですよね。確かに議論したときに、愚直なまでにサポートするときに情報を詰め込んでいるよねとか、それが熱なんじゃないかと会話したことがあって、愚直さがが価値かなと。
- 「北欧」のコンシェルジュは社長の妹さんで、内容が熱いんですね。それがお客さんに伝わっている感じがある。お客様のためにという想いが随所に出ているのを感じますね。
- あと、自分のこととして見えているかどうか。世の中ごとか、自分ごとかっていう。そこが分け目だね。「アイクレオ」や「北欧」は、自分事にして発言している。
4. リアルイベントを開催している
- リアルイベントは、5票中4票がカゴメですね。他の企業はリアルイベントが少なかったですね。
- ファンとコミュニケーションする際に、リアルイベントをどう絡めるのかを考えるのは必要だよ。
- カゴメはイベントが結構小規模でおもしろい。地域を限って、小規模なのがあちこちにある。それがすごい。
- カゴメが上手なのは苗という切り口で、各家庭の生活にまで近づいて、育てる一体感を創出している。ファン同士はバーチャルなんだけど、リアルな生活で協業しているのがすごいですね。
- 楽しいですよね。
- 実際に育てると、収穫の喜びはありますよ(笑)。
- 経過を楽しめるのがいいですね。最後には形になって食べられて美味しいなんて。バーチャル&リアルで共有できるイベントは、今後ますます重要になるでしょうね。
- 掲示板を見ながらお酒を飲むみたいな。
- みんなこの時間見ているんだろうな、みたいな感覚がいいですよね。時間を共有するってバーチャルでもできることですよね。チャットでもSkypeでも。
5. Facebook/Twitter/Instagram 他SNSをうまく活用している
- 「フォルクスワーゲン」以外は、Facebookと上手に連携とれていないところが多かったてすね。
- なんなんだろうね。
- アナウンス目的で使いやすいって意味ではTwitterがシンプルですが、そこは使い方ですよね。加えて運用の線引きが重要で、フォルクスワーゲンはそこがうまいし、楽しげに演出できている。
- SNSって画像だと思うんですよ、テキストではなくて。だとするとフォルクスワーゲンのユーザーっていうのは、自分の車を子どもだと思っているんで、子ども自慢、犬猫と同じなんですよね。
- 一時期Facebookは掲示板の代わりになるのかなって思っていたことがありましたが、最近はちょっと違うのかなと。匿名で書く場合と個人名で書く場合のハードルが違いますよね。企業Facebookに書き込むのは結構勇気がいりますしね。
- Facebookは“いいね”だからね。基本いいものしか反応しない。Twitterとかは炎上するけど、もうそれが当たり前という感じ。
6. デザインやレイアウトが良い
- 「北欧」は居心地やゆるさに寄っていますよね。それとは違うところで使い方を重視しているのがアサヒビール。“いいね”の仕方とか、サイトの弄り方が書いてある。ファンがいじりやすいというところでは意外と良く出来ているかも。
- デザインはインターフェースだから、そこは間違っちゃいけないところだよね。
- その意味では人によって違ったかも。アサヒビールは、もうちょっと酒飲みの趣向に合っていない、酒飲みながらのトークルームとしてはちょっと違うかな。 デザインとインターフェースの関係を、きっちり定義して整理しなきゃいけないかもね。最近はウェブサイトのコンテンツを縦に無限に増やすのではなく、その四角で完結するということが起こってきているようなんです。古くなったら階層を下げちゃう。
- それは究極だなあ。作業する方は寝られないや(笑)
- サーバにためないんですよ。見逃したら見えない、見るんだったら金払えと。テレビみたいですよね。
- そうなると作る方はすっきりするかも。
7. 居心地が良い/ゆるさが良い
- 「北欧」もまぁ、ゆるさはいいと思ったんですけど、気楽さが「ハーゲンダッツ」はいいな。ただ美味しいよねって言うだけで参加できる。
- 皆さん「幸せな感じ」「宝石っぽい」と話していましたが、画像もうまいし、ゆるく見てられる良い佇まいですよね。
- 僕も「北欧」と「ハーゲンダッツ」甲乙つけがたいかな。
- 「ファンケル」のずっと見ていられるという強さも捨てがたいですね。
8. 会員登録したい(このサイトのファンになった)
- 正直なところ「ファンケル」と「北欧」の良さを足したのが、次のファンサイトだと思っている。ECとファンサイトがくっついたものが、次世代の形かな。北欧に足りないものは、ユーザーズボイス。それがファンケルにはある。それを足したものに恐らくなっていくのではないかという気がしている。
- 扱っている商材によってファンとの向き合い方が違うので、すごく悩みました。気楽に登録しちゃうんだろうなと思ったのでハーゲンダッツにしました。新商品の情報は絶対欲しいじゃないですか。会員登録のハードルの低さが最後決め手ですね。ハーゲンダッツは新商品がコンテンツになっている。
- 今日、コンビニに行って買えるからね(笑)。
- コンビニを見たときにハーゲンダッツのことを思い出す。それを言うと北欧とか不利になる。商材が違うから、ちょっと同じ土俵では語れないかな。
- 確かにハーゲンダッツのように商品が季節ごとに変わるのであれば、新商品情報欲しいですよね。ハーゲンダッツは自分のところの商品の強みをよくわかっている。新商品情報自体が価値になるという意味ではチューハイとかお菓子なども同じかもしれないですね。
- ハーゲンダッツは限定品戦略なんだね。俺はいつもバニラ食べるからさ、頑固で(笑)。
- アイスクリームにすぎないのに、ティラミスとか言っちゃうんですよ。で食べると確かにティラミスだなあ、とかプリンだなあとか、その驚きがすごい。
- ガリガリ君に近いかも。ポタージュ味とか梨味には感動しました(笑)。
- 事件にしているよね(笑)。
- ペルソナをはっきりさせてドメインをはっきりさせるということですね。まずは軸を決めることが大切。
最後に 〜1年間の感想〜
- さて、最後にこの1年間永らくご協力いただいた、本企画についてコメントをお願いします。
- 良くこういう様々なサイトを探してきたなと驚いています。面白そうな所集めて来たなと。こんなの取り上げる?という面白さがありました。
- 結構探すの大変でした(笑)。
- 僕は北欧とかいいよねとは思ったんだけど、そのセンスが古くなっているのかも知れないという、自分では評価できないところがあった。自分がわからないだけで、新しいファンサイト的な在り方みたいなのがあるのかも知れないなと。 これだけ色々な切り口があるのだから、さらにまた別の切り口があるのかもしれない。全然知らない切り口が足元にあったりするかも。
- こういう研究開発的なことは絶対に必要だという想いで、ファン杉亭サイ蔵さんを中心に立ち上げ、結果としてやりたいことができましたね。僕らが古くならないためには、今のファンサイトの目線で今をみたい。かなり先取りしてやってきたことが、キャッチアップされて加速してくる。その時に「次は何か」を僕らが提示できるか。この企画の結果として、次にある形がおぼろげながら見えてきたかな。
- 僕は制作の現場を離れて長くなってしまいましたが、今回難しいなと思ったのは、ユーザーの目線で見るのと、こういう俯瞰的な目線で見るのとでは、随分違うんだなという事。それと本当にファンサイトの評価軸なのかなと疑いながら見る、評価軸のなぞり方の差違がとても勉強になりました。
- 大切なのは、僕らが軸を持つということなんだよね。誰がその軸を先に言うかというところもあって、打ち出して行くのが凄く重要だよね。
- まさに僕も、軸がどれなんだろうと探しながら、テーマにすべきサイトを選定するために、数百というサイトを見て考える貴重な機会になりました。後半からは、どの順番で出そうかなというのも考えました。ファンケルの良さは、最初に持ってきたらわかりづらいだろうな…とか。
- ゴリゴリのSEOでは食えなくなってきていますよね。クリエイティブをやらないと生き残れない。結局、情緒的な方向に戻ってきていると思う。
- SEOは楽しくないしね(笑)。
- 消費傾向も、いろいろ比較して自分に合うもの・自分の生活スタイル・自分向きの定義がはっきりしていますよね。
- 身の丈感みたいなものがありますよね。
- 全方向的な打ちだしってだめでさ、最近のマツダのやり方とかはまさしく正しい。どうしても語りたくて仕方ない人に語ってもらう場を提供する。みんなに好かれるやつはみんなに嫌われているという事。 「北欧」みたいに“私大好き”という情緒的なブランディングを前面に出すことが大事。それが結果的に人の心に残るんだろうね。