ファンサイトは、会社案内や商品サービス情報の提供といった従来の企業サイトとは違い、お客様と企業がコミュニケーションを取り、一緒に商品やサービスの価値を高めていくことができる「装置」です。
キャンペーンやプロモーションによって商品を購入してくれたお客様は、瞬間的とはいえ、あなたの企業とつながりを持った人といえます。
また、カンパニーサイトに訪れ、サービスを見に来てくれたお客様は、もっとあなたの企業について知りたいと考えている人たちといえます。
そうしたお客様とどのように向き合えば、ファンになってもらえるか。
その効果的な手法の一つとして、ファンサイトがあります。
近年、TVを見ない人が増え、CMをきっかけに商品の購入やサービスを利用する人は少なくなっています。
また、「俺ってカッコいいだろ?」とでも言わんばかりの広告が嫌われ始めてもいる。
今や、企業の意図が透けて見えるプロモーションで購入までの動線に誘導される人がどのくらいいるのでしょうか?
私たちの知りたいことを教えてくれるのは、企業目線の広告やプロモーションではありません。それよりも、「ファン」が個人の実感や想いで語っているほうが、説得力を持って価値が伝わってきます。
企業にとって自社を応援してくれる「ファン」と、いかにコミュニケーションを取っていくのかが、これからの企業の成長と存続のポイントであり、ファンサイトはその関係性を構築するものなのです。
今、商品の購入やサービスを利用する際に、一番の指標となっているのが、利用者の「口コミ」です。
検索エンジンへの投稿やSNSへの書き込みなど、消費者の“決して小さくない声”は、企業や商品・サービスの価値を大きく左右します。
「二度と利用したくない」「これまで見たなかで最低の商品だった」「企業の対応が最悪」
一度でもこうした口コミをされてしまうと、企業にとって致命傷になるだけでなく、イメージを回復するにも一苦労です。
もし、最初からお客様とコミュニケーションを取る場を設けていたら、そして、味方となってくれるファンを醸成できていたら。
口コミはマイナスなものではなく、企業にとって大きな武器にもなり得るのです。
近年、企業にとってSDGsへの取り組みは欠かせないものとなっています。
2030年までに達成しなければならない目標として、まさに”待ったなし”の状況といえるでしょう。
そんな中、あなたの企業は2030年に向けてどんなビジョンを描き、どのような取り組みを行なっているでしょうか?
例えば、SDGsの目標12「つくる責任 つかう責任」です。
持続可能な生産消費形態を確保することを目的としていますが、従来のキャンペーンといった販売手法は、これとは真逆の「つくりっぱなし、買いっぱなし」です。
お客様との関係も1回こっきりで終わってしまうため、コミュニケーションとしても不完全なものでした。
一方、ファンサイトを介して、企業が「なぜそれを提供するのか」、そしてファンが「なぜ買うのか」が明確になっている関係は、お互いの責任を果たすことができる状態といえます。
そうした環境を作ることができるのも、ファンサイトの特徴の一つになります。