▽アイクレオ 赤ちゃんとママを応援する、妊娠・子育てサポートサイト http://baby.icreo.co.jp/ ▽アイクレオ 商品サイト http://www.icreo.co.jp/ ▽Facebookページ https://www.facebook.com/icreo.milk/
赤ちゃんとママを応援することを明言している通り、妊娠前はもちろん妊娠中を3期、出産後を8期に分け、ママのお役立ち情報を掲載しているサイトになっている。
食事や栄養、日常のケア、エクソサイズに至るまで、核家族ですぐに母親に聞けないママを支援しようとする姿勢に好感が持てる。
ママのお悩みに関するQ&Aも充実しているが人肌感が薄く、掲示板などでママ同士やコンシェルジュとコミュニケートできる場があると、暖かみも増してほぼ完璧なファンサイトになると思う。
- 現在増え続けている「ファン」をテーマにしたサイトやFacebookページをとりあげ、「ファンサイト」的視点で勝手に分析・評価してゆくこの「友言寄席」。 第9回目はグリコのアイクレオ「妊娠・子育てサポートサイト」です。 粉ミルクの製造を主とする会社ですけど、みなさんは知っていましたか?
- サイトを見てみたけど、男連中にはあんまり縁がなかった会社だなぁ。今は男も子育てが当たり前になっているから、当然知っていなきゃいけないんだろうけど。
- グリコの子会社ですが、もともとは日本で初めて乳児にとって消化吸収しにくい牛乳脂肪を除去したミルクを開発した、日本ワイスという会社ですね。2001年にグリコの完全子会社になっています。
- 沿革を見る限り、どれだけ母乳に近い粉ミルクを作るかというところで、信頼を勝ち取った会社ですよね。「目指しているのはママのおっぱいです」ってトップのバナーにも出てきます。
- 赤ちゃんのことだから、消費者はとても厳しい目で見るよね。ある意味、一番厳しい消費者と対峙している事業と言えるかも。
- その現れがこのホームページなんでしょうね。まず、トップにあるメッセージ。「子育て応援企業を目指して」。ストレートでとてもいいですね。
- これは感動しちゃうよね。ここまではっきりと言い切るのってすごいと思う。
- 企業のコンセプトというか、目指すところが本当にはっきりわかっている。お母さんというターゲットも明確ですよね。
- その姿勢の現れが、今日のテーマである「妊娠・子育てサポートサイト」です。
- いやあ、これもストレートな名前でいいですね。何のためのサイトなのか誰にでもわかる。ファンに寄り添っていますよね。
- 開いてみれば、内容の濃厚さに驚かされます。
- 驚いたのは「プレママ」って言葉。でも確かに妊娠期間って10ヶ月もあって、その間にママになる準備があるわけだよね。赤ちゃんが産まれてからじゃなくて、本当のサポートってその時から始まっているんだなって改めて思ったな。
- そうなんです。このサイトのターゲットはプレママから2歳児までの子育てをするお母さんに絞り込んでいますね。
- 一番大変な時期のサポートとして役立って欲しいということなんだろうね。
- ちょっと見てみて、充実ぶりに驚きましたよ。
- 妊娠時から出産後までを細かく時期を分けて、お母さんと赤ちゃんそれぞれの食事や必要な栄養素や、食べる量の目安までしっかりとデータが示されています。
- そうだよなぁ。僕が子どもの頃なんて、子育てのアドバイスをくれる先輩としての祖母が必ず家に居たわけだけど、今は核家族だからね。ある意味、一人の戦いなわけだ。これはすごいありがたいよね、お母さんにとっては。
- 何よりもレシピの充実っぷりに驚かされるね。
- このレシピはすごいですよね。離乳食とママのための栄養補給レシピに大きく分けられていますが、「食欲のないときに」なんて気の利いたタグもあっていいですね。
- 多分、しかるべき栄養士さんとかに依頼して提供してもらっているんだろうけど、本当に良くできているね。あと、マタニティ体操の紹介なんかもあって、徹底的に子育てに寄り添おうとしているのがよくわかる。「子育て応援企業を目指して」の目指し方が半端ないよね。
- このレシピがこのサイトのキモでしょうね。デザインについてはみなさんどうですか?
- これでいいでしょう(笑)。ちょっと古くさいけど、真面目さという意味ではむちゃくちゃ安心感ある。
- そうなんだよね。場合によってはおしゃれすぎないっていうのも、ユーザーにとっては大事なんだよね。
- ハッピークレオ会員という形で、会員も集めています。お得なキャンペーン情報が届くということが示されていますが、具体的にそれが何かは書かれていませんね。
- 確かにあまり積極的に顧客情報を集めようという雰囲気は感じられないな。全ての子育てをする人に役立てようという、大義。
- コンシェルジュの不在ですね。
- そうなんだよね。ところどころに写真で登場する熊のぬいぐるみだけど、こいつがコンシェルジュってわけではないようだし。
- 特に喋っている様子もない。
- でも難しいよね。これはこれでいい気がするし。コンシェルジュで変にプロモーション感を出されるよりも、この行政サービスみたいな堅さに安心感をファンは感じるのかも知れない。
- 粉ミルクを買うときに、まず選択肢に入ってくるでしょうね。応援されている感じがすごくありますし、ブランドとして信頼感でますよね。
- ファンサイトの何たるかを語る上で、ひとつの最適解なんじゃないでしょうかね。
- うーん、難しいなぁ、コンシェルジュの有無。ここまでターゲットが明確だといらないんじゃないかって気もしてくる。
- これだけ届けたい人が明確で、本当にその人のために役に立つ情報をアーカイブしているサイトはなかなかないですよね。
- 見習うべきところがとても多いサイトだね。
全員:
寄席一同
5枚「正直感服です。誰かのためにウェブを作れるというのは素晴らしい」 4枚「作り込みは感動すら憶えるけれど、双方向の動きがない」 4枚「ファンのためのサイトとしては100点。でも、ファンからの声をすくい上げる感じがないのが残念」 5枚「必要としている人に、必要な形で届けることができている」 5枚「欲望というより切実な要求から生まれた、世のため人のためのファンサイト」
<結論:座布団4.6枚>