第1062号『野球場からボールパークへ』

久々に友人と食事をしようと約束した。火曜日夕方、待ち合わせをした駅から予約した店へと散歩しながら向かった。途中、横浜スタジアムのある横浜公園を横切った。昨夜ここで、福岡ソフトバンクを破り、横浜DeNAベイスターズは26年

第1061号『「熱」があるかどうかなのだ』

自慢にもならないが、僕は負けることや、上手くいかないことには慣れている。世の中にはどうにも手に負えないことや、どうやってもかなわない相手が山ほどいる。さらに、人生は公平ではないことも重々承知している。いや、むしろ基本的に

第1060号『スタイルを変える』

今朝、目のさめるような朝焼けだった。窓を開け、ベランダに出てみた。9月までのじっとりとした肌にまとわりつくような湿気のある暑さとは違い、冷たさと乾いた張りのある空気。空を見上げて深呼吸をしてみた。すると、身体のすみずみま

第1059号『能を観た』

先日、機会がありGINZA SIX 地下3階にある観世能楽堂にて、能の「船弁慶」を観た。銀座におけるインバウンドのメッカのような商業施設の地下に、見事な能楽堂があることは、あまり知られていない。この「船弁慶」、義経が兄頼

第1058号『孫娘と話していて思い出したこと』

先日、郷里の友人がトウモロコシを送ってくれた。このトウモロコシ、とてつもなく美味い。ただ甘いだけではなく味わいに凛とした趣を感じる。その理由は、標高750メートルの高原、南八甲田沖揚平(おきあげだいら)で栽培されているか

第1057号『八景島トライアスロン2024、無事完走。』

週末、トライアスロンレースに出場した。9月29日(日)住まいからほど近い、横浜市金沢区にある八景島シーパラダイスとその周辺で開催された『八景島トライアスロンフェステバル2024』。そして、昨年に続き、今年のレースも無事完

第1056号『「私の馬」を読んだ』

息子たちがまだ小さな頃、よくキャッチボールをして遊んだ。力も弱くあらぬ方向にボールを投げていたのが、徐々に上手くなり、そして、いつの間にか僕よりも速くなり、遠くへ投げることもできるようになった。 キャッチボールは、相手の

第1055号『鄙(むら)の形』

ここのところ、頻繁にコメ不足や価格高騰のニュースが報じられている。さらに、国力の衰えという文脈で、農業(食料保障の確保)の衰退が危惧されるとも語られていた。 2018年まで続いた政府の減反政策もあって、休耕地や耕作放置地

第1054号『「オリジナル」とか「クリエイティブ」とは』

夏になる前、ベンチャー企業経営者や、もの創りに取り組んでいる数名の若い衆と酒を酌み交わした。少し酔った勢もあってか議論になった。そして、僕自身「オリジナル」とか、「クリエイティブ」といった言葉の意味を、これまで随分とゆる

第1053号『記憶の扉を開くスイッチ』

脳内の奥に折り畳まれた記憶が、ひょんなきっかけで開くことがある。記憶の扉を開くスイッチ。それは、匂いや音や場所と連動していることが多い。例えば、洗濯の柔軟剤の蓋を開けた瞬間、その香りで10数年前に訪れたロスアンゼルス国際